僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?

新たなる軌跡


1995/06/30

コンビニエンスストアで弁当などを「レンジで暖めますか」と聞かれる。みんな暖めていないし、暖めている間が手持ちぶさたで暖めるのはイヤなんだけれど、「レンジで暖めますか」を「リンチで絞め殺しますか」といつも聞き間違えて「はい」と答えてしまう小原ももう少しで69。しっかり!

レンジと言えばレンジに猫入れて爆発させた話ですね。PL 法の説明の時によく聞くけどこれは事実ではないという意見を多く聞くのでみんなが言うからそうなんだそうなんだ。みんなに合わせておけば大丈夫。少しさみしいね。泣かないで!

死んだ車にひかれた猫なら血液沸騰しないから大丈夫なんですよね?でも猫の皮膚の裏が銀紙みたいになったらどろどろに融けちゃうかな。聞いて聞いて、だってね、以前ね、ピザポテトを暖めたら袋の裏にある銀色の部分のせいだと思うんだけどどろどろに融けたんですよー。小原驚きー。ほんとだよ。


1995/06/29

僕は、ピザ屋さんはすごいと思います。どうしてかと言うと、1回電話しただけで住所と名前を覚えているからです。きっと、レインマンみたいな人が電話の応答に出ているんだと思います。どこのピザ屋さんにも記憶能力抜群の人がいるのがすごいです。こんな人を捜すのが大変じゃないのかなー。電話に出るレインマンは若い人ばかりなので、やっぱり、若い人は記憶力がいいんだな、と思いました。

新しく、ピザ屋さんができて、Mサイズが500円引きだったので注文しました。2000円が1545円です。

前の人は「底が熱いので気をつけて」と言ったのに、今度の人は言いませんでした。マニュアル人間じゃないんですね。

飲み物を用意していたらなにやら後ろで興奮した鼻息が聴こえます。ふがふがふんふん言ってます。なんだろう、と思って見たら車にひかれた猫の集団がピザを食べようと箱相手に苦戦しているのです。僕は床に『Elbereth』と書いて猫を追い払いました。僕はTurn undeadが使えないのです(レヴェルが低いからではありません)。

ピザはしょっぱかったけどおいしかったです。クソして寝ました。


1995/06/28

僕は A 先生が嫌いです。いつも笑顔で優しいけれどくだらないことして長いからです。

僕は B 先生が嫌いです。ほとんど何もしないで帰してくれのはいいけど、いつも不機嫌ですぐ棒で殴るからです。

僕は C 看護婦が嫌いです。いつも優しくて性的魅力に溢れているけど陰で他の看護婦と僕のことを笑っているからです。

僕は D 管理人が嫌いです。自転車を止めるところがない時には他の自転車の整理を手伝ってくれるけど話しかけても馬鹿にするからです。

みんな嫌いです。占いや幽霊や UFO を信じていているからです。さもなくば車で猫をひくからです。もしくは僕の跡をつけるからです。そうでなければ隠れてじっと見るからです。はたまた僕に何か隠しているからです。僕だってみんなが隠していることのいくつかは分かっているんですよ。でも分からないふりをしているのです。人を馬鹿扱いにするのはやめろ。僕はみんなより優れている。選ばれている。分かっていないのは君たちの方だ。

今日も車にひかれた猫を見た。みんな「うげー」とか「気持ち悪い」とか「カワイソー」とか目をそらしたりとか避けたりとか嫌な顔とかしたりしているけどなんで誰も拾わないの。その猫はみんなで殺したんだよ。便利だからとか文明の発展のためとかものを運べるとかの理由でみんなが車のある世界を容認しているからだろ。その結果の結果だろ。

僕がその猫を拾ったら「わっ」と短く叫んだ近くにいたおばさん。それは何に対して?ジーンズの下にパンツをはいていないから?昨晩レゴで宇宙ステーションを作ったから?なんでそのことを知っているの?なんで僕の生活を覗くの。それでなんでみんなでそのことを噂して笑うの。僕のプライヴァシーを無視している方が正常でそれに怒る僕が間違っているの。教えてよ。何度でもキスするから僕に教えてよ。


1995/06/27

車に轢かれた猫。ああ、SKKなら「轢く」って変換できるんだね。でも問題がひとつ。ホスト leo 以外では使えないのです。どうして?

ちなみにうちの施設にはワークステーションが 4 台あってそれぞれ orion, lura, leo, ursa と名付けられています。

このSKKって本当に便利だね。連文節変換とは違う考えで作られている。

例えばこの文章を変換するには「Tatoeba konoBunsyou woHenkan suruniha」と入力する。まだ使いはじめたばかりなので効率的に入力していないかもしれないけど、口語体を変なふうに変換しないのがいいね。Eggじゃ出ない漢字も出るし。なんでleoでしか使えないんだ?

なぐさめるつもりか車に轢かれた猫が甘えた声で舐めてくる。leoで使えないのがそんなに悲しそうに見えたのだろうか。僕の顔は血のついた舌で舐められ赤く濡れていく。そして猫は出血多量で死んでしまった。


1995/06/26

車にひかれた猫が笑ったよ。最後に。どうして。なんで怒らないの。僕の心臓は悲しくてむかついて焼けて痛いよ。

君は僕の話を聞いてくれた。それに対して僕は君に何をしたの。ピザを注文すれば君にあげないために腕をぶんぶん振っておっぱらったし、君が寝ているのに何度も何度も尻尾をいじったし、用もないのに君の名を呼んで振り向いたら無視したし、君が雀を捕ろうとしているのを邪魔したし、とにかく君は最後に苦しそうに恨めしそうに僕を見なければならないんだよ。そうして僕は自分を責めなければならないんだよ。ほかの猫に優しくしようと心に決めて、やっぱりできなくて自己嫌悪に陥らなければならないんだよ。もう予定はここまで立てたんだよ。それなのに。それなのに。それなのに。


1995/06/25

私の耳は車にひかれた猫の叫び声であなたの言うことが何も聞こえないのです。いくらあなたが大きな声で言っても私には聞こえません。

あなたは筆談で私とコミュニケーションを取ろうとしてもその紙は車にひかれた猫の血で染まり、文字が見えないのです。

あなたは私の手を取り、私の手の上に文字を書いているようですが私の体は車にひかれた猫がぶつかった痛みで何も感じません。

あなたが私を心配してくれるのは分かりますが、今の私には無理なのです。時間が経てば立ち直ります。それまでは私を一人にして下さい。でもそれを言う気になれないんです。心配をかけさせてごめんなさい。今は私を一人にして下さい。


1995/06/24

昨日は学生総会でした。20 時から 16 時まで寝てしまいました。どうしたというんでしょうか?

解答者:そうですね。挑戦、かな。
質問者:ほう、というと?
解答者:私の枕元に車にひかれた猫がいましてね。根くらべです。
質問者:その猫、怪我の方は大丈夫ですか?
解答者:さぁ、死んでいるのでなんとも。
解答者:死んでいるものは我慢強いですよ。葬式でもあくびもしないし寝返りもうたない。で、結果は?相手の腐れ負けですか?
解答者:臭い負けしてしまいました。ものすごくて…
質問者:今度の挑戦はいつ?
解答者:夏の終りには勝ちます!!

以上、不定期日記でした。


1995/06/23

K.F.C.の横に車にひかれた猫が落ちていた。腹が膨れている。チキンやハンバーガーの残飯でも食べたのだろうか。ならば夕食はこれにしよう。胃酸ですっぱいけど消化しやすいし、咀嚼物もまんざらではないしね。

腹をさばいてみると胃にはほとんど何もなかった。その下が膨らんでいる。そこには小さな赤いやたら目の大きな生命体がいる。なんだこれは。これが俗に言うなんとかという奴か。あれですよ、あれ。宇宙人が地球の生命体に自分の子供とかを入れるやつ。土曜日の深夜に放送しているエイリアンウォーズでもエイリアンがお婆さんにしていたよね。

これは猫の赤ちゃんじゃないよねー?だって毛が生えていないし目にはなんか膜張ってるし。でも誰にも言わないんだ。だってどうせ僕の言うこと誰も信じないし馬鹿にするだけだもの。


1995/06/22

昨日の男をまた見ました。食べるための猫を捜しているようです。たしかに僕もnethackでgnomeやjackleを食べています。でもペットの犬や猫は食べません。だって神さまに罰せられるんでしょ?

男は家と家の間に転がっている苔のはえた車にひかれた猫を見つけました。昨日は途中から見たので男がどこから食べ始めるか見ませんでした。男はどこから食べるのでしょうか。人がひよこまんじゅうをどこから食べるか、と同じ気持ちです。

探求心。

現在失われつつあるものです。僕はその探求心で地図にもない森を進みました。ナタで前方を切り払い、鳥の声に耳を傾ける。蛭が頭上からどかどか降ってきます。木の幹には蛇がとぐろを巻き、ハゲタカが上空を旋回しています。鳥の声が一層大きくなりました。カラスの大合唱です。寝ぐらにでも帰るのでしょうか。日はどんどん沈んでいきます。もう何日も飲まず喰わずです。

オアシスだ!!

助かった。水だ。ケーキだ。スキヤキだ。かんぱーーい!!

ガシャン!!

思いっきりぶつけたジョッキは砕け両者の手は血まみれだ。その時私の斜め向かいの男が変化してきた。皮膚は黒ずみ、耳がとがり、目が黄色くなっていく。「犯人はお前だ!!」店にいた30人近くの人たちがその男に飛びかかっていく。

男は肝臓から食べていました。


1995/06/21

こんちには。私は○○○○。○○、車にひかれた猫を○○○○○○道端で○○○○。○○○○○○食べて○○○○○○いる。○○、○○○男○○○○○を○○○○○○。○○○、○○○○○○○○○見ました。生○○。○皮と○○。○○○○いうんでしょうか、○○○毛○、○○○○。○○を皮膚ごと○○○○○!!○○○○○○綺麗○○。○○に剥ぎ○○○。○○と○り、真っ赤な○○、猫を○○○○。○○、血で○○○○○。○○○真っ赤にして○○○。○○食べて○○。○○、○○○○○○いました。

1995/06/20

昨日の夜のことになる。雨がしめしめと降っていた。前方の街灯の下に濡れてぐにゃーとしたダンボール箱が置いてある。中には車にひかれた猫が入っており、「生後7ヶ月の車にひかれた子猫です。可愛がって下さる方へ」とカラフルに書かれた紙が入っていた。

ダンボールに入っている捨て猫を初めて見た。


1995/06/19

近頃不定期日記らしくなったのでそっと寝室でほくそ笑む。

つもりだったがにたにた笑う猫に邪魔された。

が、実はその猫は車にひかれてすでに死んでいた猫で、口が裂けてこっち向きに横たわっているだけだったと分かった。

がそれだけはその猫の説明に十分ではなく、中にはびっしりと蟲が蟲蟲蟲とつまっており、もぞっもぞっと毛が上下しているのだ。

と知った瞬間猫の体内にいた蟲が皮膚をつき破ってどっと溢れ出し、猫の毛も皮膚も全て喰い散らかした。

だけではなく共喰いや殺し合いがはじまった。つやのないゴキブリみたいな蟲や白色の巨大ダンゴムシ、毒々しい紫のムカデなどが体液を飛び散らせて噛りあっている。

のも終り、茶色の毛を持つ赤い目のタランチュラみたいな蜘蛛が残っていた。

僕は蜘蛛の4つある赤いぬめりとした目を見つめた。蜘蛛も僕の目玉を見ているようだ。寄ってくる。速い。すごく。

僕は魔法のミサイルでZAPした。そして貴重なスペルポイントをこのようなことで費やさないように室内に転がっている無数の車にひかれた猫を一番下の引き出しにしまい、観賞用の土産車にひかれた猫をホルマリンに漬けた。

みなさんはどのように処理していますか?


1995/06/18

猫はいいよ。僕の話を馬鹿にしないで聞いてくれるもの。でもね、言いたいこともあるんだ。

何か言えよ。

馬鹿にしている。相槌くらいしてもいいじゃないか。やはり君たちも同じだ。みんなと同じだ。今まで騙されてきた。しゃべれるくせに僕には何も言わない。それでもって夜公園に集まって猫同士で僕のこと噂しているんだろ?

見たんだよ。

自転車で散歩中の午前 2 時頃だった。猫たちが何十匹と公園に集まっていた。僕が近づくとみんなパッと逃げた。僕の話をしていないなら何も逃げることはないよね。逃げるということは何か僕に知られたくないことを言っていたということだろ。僕は分かっているんだ。何もかもね。はん、車にひかれてら。いい気味だ。いい気味…だ…。車にひかれた猫よ。君も僕の噂していたんだろ?じゃあ。じゃあ僕は誰と話せばいいの。ねえ、黙っていないで何か言ってよ。


1995/06/17

僕は猫と一緒にファミールと書かれたしゃれた店に入った。値段も手頃だし雰囲気も明るい。なかなかいい店を見つけた。ここは和洋中と取り扱っているし、デザートもある。ただし、問題がある。席を案内する小娘は猫を駄目だというのだ。なんで?確かに盲導犬やインディペンデントドックに比べてやや、かなり、…相当行儀は悪いかもしれない。だが見よ。あそこの赤ん坊はヨダレたらしまくってめちゃくちゃじゃないか。おまけにあそこにいる小学低学年。ぎゃーぎゃーとうるさいではないか。

僕は店長を呼んだ。座席から猫が離れないならいいということになった。物わかりがいい。チップに 300 円を払った。結構だという。はじめてきた店なので勝手が分からないが恐らく食べ終わったときにチップを置いておけばいいのだろう。

私はお子様ランチを頼んだ。この『様』というのが心をくすぐるね。おまけに糸を引くと空を飛ぶヘリコプターが付くというのだ。これはお得である。だが出てきたのは『ちびっこ輪投げセット』だった。

おい待て。僕が外食するのが初めてだからといって馬鹿にするか。表の蝋細工メニューにはヘリコプターがおまけと書いてあるではないか。あいにく切らしているだと。なんだこの小娘。震えているじゃないか。アルコールでも切れているのか?小娘はさっきの話が分かる店長を呼びに言った。店長はすぐ表の景品を『ちびっこ輪投げセット』に換え、女の子用おまけである『きらきらアクセサリセット』もつけるという。指輪や鏡、腕輪が付いてなかなかのボリュームだ。

猫には辛目の味付けだったが当の猫は口をハンバーグ臭くしてご満悦である。帰りにその猫が横から来た車にひかれた。絶対に敵意を持った目をしていたあの小娘の仕業だ。僕は店長を呼び出してそのことについて訴えた。するとあんなに物わかりの良かった礼儀正しいおじさんはこれ以上何か言うなら警察を呼ぶと怒鳴るのである。僕はなんだか裏切られた感じとショックで何も言えずに車にひかれた猫を抱いて帰りました。札幌にファミールというオレンジ色の店があるのですが行ってはいけませんよ。


1995/06/16

山下達郎の声が渋谷陽一に似ていることを発見。では渋谷陽一の声は山下達郎の声に似ているのだろうか。どうなのだろうか。真夜中の王国で確か渋谷陽一が何かしていたはずである。こういう発見をした場合はどうすればいいのだろうか。

ふと視線を机の上の水色の物体に移した。それは安田信託銀行でもらった貯金箱である。子猫が 4 匹ピアノやトライアングルなどを何かしている絵柄である。上には nya ni nyu nye nyon という謎めいた文字が書かれている。そして安田信託銀行の上には「知恵をいかしたお手伝い」と書かれている。これだ。安田信託銀行の人に知恵を貸してもらおう。

僕が外へ出ようとドアを開けたときに何匹かの猫がぱっと出ていった。僕のアパートの前に止まっていた車のエンジンがかかる。猫をひく気だ。それを知った所で僕に何が出来ただろうか。僕は無惨に転がる車にひかれた猫達を拾う。こんな時に安田信託銀行の人はどんな知恵を貸してくれるのだろうか。もう行く気になれない。早く教えてくれないのがいけないんだ。知恵を絞って阻止しろって言うんだ。


1995/06/15

大通行った。祭してた。猫売ってた。車にひかれたのを。値段100円。消費税取らない。買った。軽い。生きている猫は重い。熱く、震え、重い。

帰る。

猫を買った人電車にいる。何人か。あの人たちなんで買った?僕は?

置き場所を考える。どこに置こう。


1995/06/14

車にひかれた猫が桜の枝につき刺さっていた。もずのにえには時期的に早いので車にはねられてブッ飛んでざっくりなったんだろうと思う。その下には靴磨きの老婆が座っている。老婆の頭に巻いたスカーフにぴちょんぴちょんと血が落ちている。

人が大勢歩いているので私はその老婆に「猫の血が落ちてきてますよ」と言うのが恥ずかしかった。だが、私はその老婆に声をかけた。老婆は「知っているわい!!」と言って顔を上げる。スカーフに落ちた血は額を伝わり老婆の口の中に流れ込んでいた。

私は電車の中で老人に席を譲ろうと声をかけ、「わしゃそんな歳じゃにゃい。」と言われた時と同じ気分だ。

どうしていいのか分からなくなった私は老婆の足元に置いてある木でできた料金箱を持ち上げ老婆の頭に一撃を加え、車道につき飛ばしてみた。老婆の顔面に流れる血は猫のものかどうか分からなくなってラッキー。ああ、そうか。僕は老婆を車道に移動させたのは車にひかれた老婆が桜の枝につき刺さるかどうかが潜在的に見たかったに違いない。

車がくる。

どん

老婆はフッ飛び、もとの座っていた靴磨きの椅子にとすんと尻から落ちた。


1995/06/13

jnethackと体調不良とアルバイトと体育祭によって久しぶりのHTMLいじりになる。

発熱すると短い夢をたくさん観る。

ぐらんぐらんする頭を首に備えた私は鈍くなった神経を持つ体をタオルケットにくるんだ。眠りに堕ちる瞬間に緑色の服を来た小人が笑いながらショウタイムと言った気がする。まさにショウタイムだ。毒の眠りの始まりだ。

『乾ききった喉が見せたと思われる砂漠の章』

複葉機から投げ捨てられた白い車にひかれた猫は砂漠に落ちた。血を吸った砂漠は隠し持っていた種を発芽させる。それは青いバラだった。トゲを猫にからめながら雲を日避けに青いバラは成長し開花させる。

ああ、なんで僕は種の時から青いバラだと知っていたのだろう。

『隣人のテレビの音によって観たと思われる海の章』

姿を見ていないのに緑の小人だとまた僕は判断した。あの笑い声からそう判断させられる。今は起きている状態か寝ている状態かよく分からない。

笑い声が遠くなって気がつくと私は海辺に立っていた。波の音は笑い声だったり男だったり女だったりした。別に違和感もなくしゃべる波の音を聞いていると足元に車にひかれた猫の死体がうち上げられていた。ぼんやりと猫の死体をいじっていると目につき刺さっていた巻き貝がぽろんと落ちた。

その小さな小さな巻き貝を眺めていると巻き貝の入口に立ち、螺旋に昇っていく自分が見えた。昔そんな絵本を見たことがある。ただ、その時の私には貝の中を進んでいく私の未来が分かった。貝の中は上に上がるほど狭くなる。それと比例して私も小さくなっていく。頂上に立った私はしゃべる波に飲み込まれて回転しながら海をさまようのだ。

そこでテレビは消され、波のおしゃべりと未来のヴィジョンが消えた。

『再び眠りに堕ちるが海の章の続きを観る章』

海の底は徐々に暗くなっていき、恐怖や死や苦しみが渦巻いている。車にひかれた猫が敷き詰められていて、黒い岩や亀裂が見える。

上は青い空が見えてきらきらと水色と白に輝き、立ち昇る銀の泡が無数に見えた。絶えず変化するゆらゆらの明るく美しい光景だった。だが、それだけだった。美しいだけだ。

私は目を覚ました。体はぐっしょりと濡れていた。海の底にあった猫の死体が布団に打ち上げられた気分だ。

…観た夢が脳を痛くするので書くのを止めます。


1995/06/12

僕はリズムに乗りながら街を闊歩していた。ヒャーウィーゴー。軽快に街の人の間をすり抜けていく。でもみんな親切にも道をあけてくれるのでスイスイ道を歩ける。メーーン。おっといけないぜベイベ。瀕死の車にひかれた猫がいる。ファンキーな僕はカッコよく猫を拾う。ゴーー!!どうやらミュージックがエンドしてしまったようだ。これからはいつも通りにいきます。

帰宅途中猫が歩いていた。僕は彼に挨拶した。猫はついてくる。最近捨てられた猫のようだ。すごく人なつこく、僕を見上げながらずっとついてくる。彼にはきっと車にひかれた猫を家に持って行くなら自分も連れてってと言いたいに違いない。でも駄目だよ。君は今まで飼い猫だったとしても野生に生きる術を脳の奥底に持っているんだ。自活しないと。この僕の腕の中で絞め殺された猫はコレクションするために持っていくだけなんだから。


1995/06/11

これが脳なんですね?そうですよ。私はてっきりノーとか言うかと思いましたよ。ははは、私はいたってまじめです。これは失礼しました。

今日僕は紳士に会った。脳みそたらした車にひかれた猫をしゃがんで臭いをかいでいたら紳士が声をかけたのである。近所でドクターと呼ばれていると言ってある食品会社の名前が書かれた名刺を渡してくれた。家でよく解剖しているというのだ。というわけで私と冒頭のような会話をしたわけである。

でも彼は四次元の目の光りを持っている。新田次郎の『日高山の仙人』(だったかな)にキチガイの見分け方として四次元の目の光りチェックについて書いてあるのだ。彼がやはり新田次郎による『だっぺさんの詩』(だったっけ)程度の春先によくいるやつが夏に狂い咲きしているのならいいが、もし真性のやばやば系だとやばやばなのだ。

立派な会社に務めていても実際はどんな人だか分かったものじゃないよね。それでもって注意して見てみるとみんながみんなキチガイだったりするわけだ。


1995/06/10

うるさいな、うるさいな。横でぶつぶつ言うなよ。うるさい!!と僕が言うとみんながまぁまぁと言って僕の肩に触る。やめろ、触るな。なんで子供をたしなめるようなそんな馬鹿にした言い方をするんだ!!

僕には自由も選択権もなく何もない部屋に入れられた。車にひかれた猫を探したが何もない部屋には何もない。しばらく隅々まで見て回したがやはり何もない部屋には何もなかった。壁はぶよぶよして気持ち悪い。5メートル四方のこの部屋には本当に何もない。僕は車にひかれた猫を探したが何もなかった。ぶよぶよした壁と扉があるだけだ。あとは床と天井だ。何もない。僕は車にひかれた猫を探したが何もない。横でまだぶつぶつ言っている奴がいる。その声を聞きたくないから僕は何もない部屋で車にひかれた猫をさがしたがぶよぶよした壁があって何もない部屋には何もなくて車にひかれた猫を探したが何もなかった。僕はぐるぐると何もない部屋を回って車にひかれた猫を探したが何もない部屋には車にひかれた猫を探したが何もない部屋には車にひかれた猫を探した。


1995/06/09

小原君は川柳が上手だから創ってごらんと眼鏡の奥の目玉が言った。僕は小学校の時に川柳が上手だったから学級新聞に異例として3つ掲載された。この先生も僕の生活を覗いているから知っているんだ。僕は眼鏡の奥にある目玉から僕の目玉を逸らして家に帰って車にひかれた猫のブラッシングをしなければならないんだけどそのことを言うとふんふんと言ってブラッシングするんだねなんて分かったように言うから僕は車にひかれた猫にブラッシングすることをもう言わないと決めたのだ。でも僕は家に帰って車にひかれた猫にブラッシングをしなければならないのだ。僕はジレンマに悩みながら眼鏡の奥の目玉に写った僕の目玉が僕は近視だから見えないことを恨んだ。

1995/06/08

僕の車にひかれた猫が可愛くて可愛くて思わず隣の人にそのことを言ってしまいました。言った後に彼のゆがんだ表情を見てこんなこと言うから僕は誤解されるんだと後悔しました。僕の膝の上に血の染みを作りながら可愛い可愛い僕の車にひかれた猫がどんどん冷たくなっていく。僕はときどき車にひかれた猫の目玉を押す。すると猫は少し足をビクッと動かす。可愛いー!!

1995/06/07

今日は学校に生きたくなかったから生きませんでした。でもこんなことをわざわざ書くと言うことは生きたかったからかもしれません。でも僕は確かに生きたくなかったのです。と書くと何かひっかかるものがあるので本当は生きたかったんだと思います。と書くとやはりしっくりこないし。でもそんな事を考えているのが好きなんだから生きたいんだと思います。悲しいことがあって生きたくないときがあるけど生きることが出来ない車にひかれた猫を見ると僕は生きたくないと思う反面生きたいと思います。学校に行くを生きるの字で書くとなんだか変ですね。

1995/06/06

ぐちゃぐちゃになった車にひかれた猫を拾った。どれが頭で胴で足か分からないほどにぐちゃぐちゃの猫だった。どうしてこうなったかイマジネーションは広がるところだがその時の私は小さな箱に入れることしか考えていなかった。小さな箱とはボックスティッシュくらいの箱である。その箱にぐちゃぐちゃの猫を入れた。なみなみと車にひかれた猫の肉で箱は一杯になった。それ以来くちゃくちゃとガムを噛む人を見ると「ぐちゃぐちゃ」と「くちゃくちゃ」、「ガム」と「噛む」の対比が面白くて思い出し笑いをしてしまうのだ。

1995/06/05

車にひかれた猫が好きであると言えなくもないが嫌いであるとも言えなくはないとは言えないの言えないは両者に対して言っているものであるということが言いたいわけではなくて例えそうでもなぜ言えないのか言った方がいいだろうから言うが好きと言うレヴェルではなくて愛していると言えるレヴェルだからであってそれと同様に嫌いと言えるようなレヴェルではなくて悲しく痛いレヴェルだからであるのだが本当に言いたいことを言わせてもらえば生きた猫にも言えることだが車にひかれた猫は何も言うことができないので私が代わりに何か言うことができればいいと言いたいわけなのだがどう言えばいいのか分からなくてこんな言い訳がましいことを言っているのであるがこんなことはやめにして言いたいことをこれからも言わせてもらいます。

1995/06/04

12時間ほどファイナルファンタジー6をやっていました。

目が悪いからかもしれないがグラフィックスにメリハリがないので扉や階段の位置が分かりづらい。扉だと分からなかったので話が進まず、無駄なレヴェルを上げてしまいました(幽霊列車の所で)。ダンジョンの分岐点もそうだ。

しかし、ヴィジュアルシーンはPC-98の16色ゲームに見なれた私にとって綺麗に見えます。オペラのドンチョウなんて素敵です。

戦闘シーンはサム『カイエン』ライが『ひっさつけん』でパワーゲージが4とかの値になるまで待っていると「待ち」が出るのが嫌。相手はその間も攻撃してくるのに仲間はぼーっとしている。攻撃できるようにしてほしい。

それと、狙っていた相手が死んでしまうと別の相手を狙ってくれるのがいいのだが、なんで与えるダメージの少ない後列を攻撃する。あと一撃で死ぬ相手とかを狙って欲しい。それか誰を攻撃するか再度聞いてくるとか設定できると嬉しい。

「アクセサリ」は『装備』の所で「装備」できるようにしてほしい。なんで別に分けるのだろうか。めんどくさい。アクセサリの2個制限というのも分からない(そういえば靴は2種類履けるのだろうか。エルメスと竜騎士とか)。重量性にしてくれると嬉しい。ペンダントやリングとかが2つしかつけられないというのはおかしいのだから。

ストーリーは…、まぁ、日本のRPGはあんなもんでしょうね。猫が車にひかれすぎです。ただ、オペラのイベントが終った後に炭鉱の街にいた仲間はどうやって来たんだ、とか飛空挺になんでおまえらもいるんだ、というところは御愛敬?

ゲームバランスなんですが、私のレヴェルが高過ぎるのか1ターンでどんな敵も終ってしまうのが難。こちらのレヴェルに合わせて敵の強さが変わるといいですね。

日本のRPGってなんだろう。グラフィックスもキャラクタの性格もシナリオも同じものばっかりだ。そんな日本的RPGの中ではよい作品って感じ?


1995/06/03

21時間ぶっつづけでファイナルファンタジー5をやっていました。

すると画面から車にひかれた猫が転がり出て部屋の壁が SKY BLUE に弱々しく光はじめました。きらきらする音楽が静かに流れはじめ床から美しい血まみれの猫が浮かび上がってくる。飛行船の中には車にひかれた猫が増殖し続けていた。猫で一杯になった飛行船は猫の重みで下降をはじめる。ああ、この飛行船が原子レヴェルで分解したら世の車にひかれた猫がどれくらい減るのだろうか…。

まばたき!!僕はまばたきをしただろうか!!何分たった!!目が乾く。まばたきをしなければ。must。義務だ。マストを折らなければならないのか!?

海が近付く。飛行船は落下する。なんて遅いんだ。僕の絶叫もゆっくりと飛んでいく。ああ、まばたきをしていない。

シルドラが助けてくれる?いや、もう死んだ。ああ、まばたきをしていない。

飛行船から溢れた猫たちがぼろろろっと落ちた。続いてどっと。エメラルドの海に小さな音と連鎖する波紋が広がっている。まばたきもせずにそれを見る。

飛行船が海に沈むのが先か猫で海が一杯になるのが先か。ぽそとつぶやく誰か。誰だろう?ああ、僕を見るテレビの前のうつろな僕だ。


1995/06/02

UFOキャッチャーとかで取った人形を車にならべている人がいますよね。あ、話が分かった?賢明な読者諸君には参るね、ははは。

本当なんですよ。車にひかれた猫を後部座席にずららららららとならべているんです。10個以上はあったと思います。やはり臭いが気になるのかオール巨人阪神のファンなのかポピーも沢山おいてありました。ちゃとら系の多さが気になります(映画「ちゃとらん」に対する抗議かも)。

考えたんですが、この中年おじさんは信号無視して渡った猫に標的を合わせ、ひき、車を止めて拾うんですか?それってあまり現実的じゃありませんよね。もしかしたら大通あたりに車にひかれた猫を売っている店とかあるんでしょうか。

悲惨なものほど高いんだろうか。通信販売とかもあったりして。じゃ。


1995/06/01

車にひかれた猫の死体が私の自転車のカゴの中に放り込まれていた。それは私がセブンイレブンで横綱弁当を温めてもらっている間の犯行である。

ところでこの横綱弁当のことだが、家の近所のセブンイレブンでは扱っていないのだ。もう2ヶ月も。だからもう消えたとばかり思っていた。同じセブンイレブンでも店によっては扱うものが違うのだろうか。

私は買った物を自転車のカゴには入れない。ハンドルに袋の持つ所を引っかけて走る。だから私は猫をそのままに走り出した。

だん。

段差でカゴの中に収まっていた猫が飛び出して すとっ とハンドルに提げていたビニール袋に入った。なんか嬉しいよね。