差出人は大手食品メーカー。宛先は私の名前とも住所とも違う所。誰だ?加藤って。私は加藤なのか。今日は。明日は?昨日までは?考えるのは後にして中を開ける。中には小樽への宿泊旅行券だ。指令だ。これは私こと加藤が小樽へ行けとの巨大企業からの指令だ。産業スパイをするのだろうか?それともライヴァル企業の社長暗殺?行けば分かる。
今日は、もう寝る。
車にひ た猫車に た ひかれた猫 に た 車 か た れ 猫 れ に た 車 か た か 車 れ に た 車 か た猫車 かれた猫車 れ にひかれた 車 か た か 車 れ に た 車 か た か 車 れ に た 車にひ た猫車に か 車 れ に た
散歩のコースは決まってないんだけど、あるコースのカーブを曲がった所にある看板が、いつも首をくくった灰色トレンチ男に見えて不快だ。看板には『朝6時半のラジ夫体操が付近住民の迷惑です。』と書いてある。レディオをラジ夫だって。バウ!ネタだ~なんて思ってると何人かの飢鬼と年寄りが現れた。一人の屈強な若者が年代もののレディオを持っている。僕は時計を見る。6時15分じゃないか。散歩を楽しみ過ぎた。ではこの集団はレディオ体操どもか!?間違いない、NHKにチューニングされている。大音響だ。鼓膜が破れないようにシールドを張らねば。2重バリアーを張った。と、その時銃撃戦がはじまった。付近原住民とラジオ体操団との戦いだ。
こんな小競合を見ていても仕方がないし、僕は帰ることにした。帰り道、回収車に回収されなかった車にひかれた猫を1個見た。なにかもの悲しかった。僕が代わりにミンチにしてあげる。
どんと小さい音がして猫は塀に叩きつけられ、ずるずると血を塀に残しながら落ちていく。まだ人間たちは車で猫をひくレヴェルだからいいが、そのうち猫を殺すために戦車になり、爆弾になり、核ミサイルになっていくのだ。
それに対抗するために猫も巨大化するとか火を吹くとかすればいいのに。
痩せた右足のない猫が僕の横にいる。ゆっくり。僕のくそ猫じゃないか。ゆっくり。車にひかれたから死んだの?ゆっくり。溺れて死んだの?ゆっくり。
目を見開いたままのくそ猫は穏やかな顔をしている。ゆっくり。ねぇ、溺死と轢死と絞殺と鈍殺と鋭殺と毒殺と銃殺と刺殺どれがいい?ゆっくり。え、脳殺?
その謎を知ったのはちょうどこの日の10年前。僕が小学生の時だ。近所の猫を捕まえて頭蓋骨を踏み潰し、柔らかい腹を引き裂いて遊んでいた。いつもはそれで動かなくなるので捨てていたのだが、おやつがアイスだったのでアイスを溶かすのがいやで猫をそのままにアイスを食べていた。なんとそのアイスが当たりだったので店で交換し、家に戻り、猫を見るとまさにその時であった。肛門が弛緩し脱糞しているのだ!!いままでおこづかいでいちぢく浣腸を買ったのはなんだったのだ、なんてことも思ったが、その動かない猫が大量に排泄するその糞に見とれていたものだ。夏が来ると思い出すー、ってな感じです。
小さなやさしい声はこういいました。青いマントに金色の星飾り、宝物をかくしているような海と同じ色の透きとおった青い目にふわりとした金色の髪。僕の部屋を砂漠と間違えたのでしょうか。確かに僕の部屋ときたら猫のトイレ砂で砂漠のようです。僕がおどろいているともう一度ゆっくりといいました。
「ヒツジの絵をかいて…」
僕はマスターベーション後のアフタースリープも覚めてしまいました。
「ねぇぼっちゃん。ここは砂漠じゃないんだ。砂漠は数千マイル…」
僕が驚きでしどろもどろに話し出すと星の王子さまはさもじれったそうにヒツジの絵をかいてというのです。僕は絵なんかずっと昔にかいただけです。なぜなら僕が静物画をかけば車にひかれた猫のちぎれた生首から無数のじゃがいもの芽が出ている絵になってしまいますし、人物画をかけば夏の暑さでぐじゃぐじゃの車にひかれた猫をかいてしまうからです。ですから僕は飛行士がかいた箱をかいて星の王子さまに渡しました。
「ちがう、ちがう!ぼく、車にひかれた猫の御中元セットなんか、いやだよ。車にひかれた猫って、とても臭いだろう、それに、車なんて、場所ふさぎで、しょうがないじゃないか。ぼくんとこ、ちっぽけだからヒツジがほしいんだよ。ね、ヒツジの絵をかいて。」
僕は困ってしまって、引き出しのトカレフを取り出して射殺してしまいました。まだ死んでいない車にひかれた猫たちが星の王子さまを喰いちぎるのを2度目のマスターベーションをしながら僕は見つめていました。
ふりだもどきだまねっこだ。にせだコピーだいんちきだ。模倣だだましだ贋作だ。
みんなまとめてエクソダス。でもってその船爆破する。これで少しは住みやすい。
僕はその猫を拾いキスをした。僕の口の中に死臭が広がる。猫に付いている蟻が気になったので近くの公園で水洗いをした。腐っていた目玉がずるりと落ちてしまった。それでもやはり美しい。この猫を「100万回」と名付けホルマリンに漬けて飾ることにした。青い電球に浮かぶ100万回はとても官能的だ。でも黄色くなるんだ。捨ててやる。捨ててやる。醜い猫め。猫め。ガシャンだ。
誰かが肩を叩いたよ。と思ったら車にひかれた猫が飛んできて、肩にぶつかっただけだった。生協で買った米を捨て、ビニール袋に猫入れた。家に帰って炊飯だ。
うんこもしたしさぁ寝るか。布団がなんだか動いてる。もぞもぞ動いて気持ち悪い。中に猫がいるんだね。シーツも枕も血まみれだ。
夢を見ている夜の夢。誰かが腕を掴んでる。うなっている声がする。それは自分のうなる声。夢だと分かっているのにね、何で目を覚ましてくれないんだ。誰か助けて呼んでみる。声も出ないし動かない。このまま地獄へ堕ちてゆく。
ホッチキスが 5m くらいあったらどうだろうか。ホッチキスに紙を置く変わりに人を置く。針がつむじから入り肛門から出ていく。でも針は垂直に落ちてこないから人はくの字に曲がって血がどばば。ぐっとホッチキスを押すと血がどばば。
車にひかれた猫を膝に置いて考えた。腐った猫を撫でながら。にゃーと鳴けにゃー。
これはこれ。それはそれ。あれはあれ。これはそれ。これはそれ。これはあれ。それはこれ。それはあれ。あれはこれ。あれはそれ。
僕がいて、足元に車にひかれた猫が、いた。
「ああカトウです。坊っちゃんが立ったので、めでたいめでたい。」
は?誰だ。70 くらいの女の人の声だ。これはどういう意味のメッセージなのだろうか。この女の人は性転換して自分の坊っちゃんが初勃起したということだろうか。だからうれしくて「めでたいめでたい」?もしくは愛読書の夏目漱石「坊っちゃん」が机の上に置いておいたらむくりと立ち上がったのだろうか。茶柱みたいに「めでたい」のか。謎だ。この人の声に覚えがない。僕は人の年齢や住所、趣味などが覚えられないが、声は忘れないと思っていたのに…。
あ、もう一件入っている。車の行きかう音がする。かなりの交通量だ。
ぶにゃぁあぁあぁあああ!!!
雷のようにつんざく車にひかれた猫の鳴き声。急ブレーキを踏み、また走りだす車の音だ。
ポンキッキーズでガチャピンとムックがミニ SL を動かしているおじいさんの所へホームステイしていました。カメラは外から窓に写った彼らの影を撮っていたんだけど、ムックの飛び出た目がシルエットになっていてムックの特殊性を再認識しました。暑そうですね。
僕がマユタンの花子さんを聴いていたらコニーのコーナーに土管という新キャラクタがいました。
あ、1 時だ。
とりあえず講義へ行ってきます。
講義が終った。今は 4 時 20 分。
近所のグランマイスターというパン屋が最近不穏だ。いつも店に立っていた鬚を鼻の下につけているおじさんがいなくなっておばさんになっている。そしてパンが少ないのだ。ものすごく。夕方 6 時頃行ったらもう 3 個しかない。パン焼いているおじさんが倒れたのだろうか。安くておいしい店なのに。
パンで思い出すのが 10 年くらい前木村屋かどこかのジャムパンに指が入っていた事件だな。パンの製造過程中に指を隠し味か何かで入れて回収を計ったんだけど市場に出てしまい買ったら指が入っていた、って奴。イチゴジャムにまみれていたのでしょうかね。うふ。
で、この事件から連想されるのが僕の冬物コートのポケットに車にひかれた猫が入っていたことだな。どうして入ったのかまったく謎。だってその時僕は独房に入っていたから誰も入れられないはずだもの。
ロビン 「バットマン、今何時!?」
バットマン「19 時 16 分だ。」
というわけで mule 君(愛着がわいてきた)とじゃれあっています。site-init.el って何者、とか思ったら単に paths.el を site-init.el にコピーすればいいのか。それに fj.editor.mule を読んでいたら UNIX Magazine 94 1月号に Mule のインストール方法が書いてあるって投稿が。運がいいなぁ僕は。
でも『号』がつくとロボットだと思わない?歳がばれる?NewNews で『UNIX Magazine 94 1月号』って文字を見た時ロボットかと思ったよ。
下半身のない車にひかれた猫がいた。上半身は無傷だ。このまま放置しておけば白骨化して綺麗なしゃれこうべになる。でも車にひかれた猫回収車やカラスや変な人がいじったり捨てたり傷つけたりしては嫌だから僕の家の前に置いておくことにした。ここなら人が寄りつかないから大丈夫だ。
僕は疲れたとき窓の外で休む下半身のない猫を眺めた。静かで穏やか時が過ぎていた。そんな僕の幸せを奪うために警察官がやってきた。いつもはパチンコや横領をしている警察官がやってきた。僕はその猫はそこで休んでいることを日本語のしゃべれない猫に代わって説明した。警察官に猫の気持ちなんか分からない。おまけに猫と仲良くする僕を連れていこうとする。警察官は僕の猫を動物だとか死んでいるとか言う。人間だって動物でこうすれば死んだことになるんだ、と僕は警察官の腰に落ちていた銃を拾って6発頭に撃ち込んであげました。どうだ?分かったか?と聞いたけれど何も答えないので沈黙は肯定とみなしました。
僕はレンガを拾って自己防衛をした。キチガイのこめかみにレンガは陥没し、キチガイは目から血を流して倒れた。やっぱりキチガイだ。普通、目から血なんか流しませんよね?普通じゃないからキチガイだ。だって天才には見えないもの。
猫ボネで曲がった後輪のスパークをこのキチガイの家にいたおばさんに請求しておきました。嘘ついてお金たくさんもらったからコンビニでお弁当を3つも買いました。
なんでこんなにぼんやりしているんだ。僕は。虫と猫とトレンチコートの男2人と垂れ流されている NHK の電波と隠しカメラを追い出さなければ。
壁に「出口はこちら→」と紙を張り、扉を開けておいた。ぞろぞろとなんだか分からないものたちが出ていく。ああ、奥にまだ残っているものがある。僕の呼掛けを無視している。紙が読めないのか?そうか、これは車にひかれた猫なんだ。
だから僕は猫に人工知能と移動装置とミサイルランチャーを組み込んで自動で動き回り攻撃できるようにしてあげました(←偉そう)。
上空には飛行機が飛んでいます。あれに乗っている人もみんな腕時計をつけているのでしょう。それみよがしに空を飛んでいます。
車にひかれた猫は腕時計をつけていないはずです。僕は車にひかれた猫をさがしました。いつもはあんなに転がっている猫も僕が腕時計をつけていないからどこにもありません。僕は泣きたい気持ちで家に腕時計を取りに帰ることにしました。みんな僕が腕時計をつけていないからジロジロ見ています。
早く早くとせく気持ちで扉の鍵があきません。腕時計をつけていない僕を今まで庭仕事をしていたお婆さんが見ています。やっと相手僕は靴のまま部屋に入りました。でも、もう施設に行けません。みんな僕が今日腕時計をつけていなかったこと覚えているに違いないからです。
紫のボディーに赤青黄色のイルミネーションをつけた巨大ダンプカーが前方からやってくる。ああ、その手前に左右確認をしている灰色猫が。あの灰色猫を私は知っている。群を作っている猫のリーダーだ。あの猫が飛び出せば率いる猫たちも飛び出す。
にゃーん、ふぎゃーん、ふー、あべし
灰色猫のダッシュで残りの30匹くらいの猫が次々と飛びだし思い思いの断末魔をあげている。
どぅるるるるるるる
巨大トラックは私の前を通り過ぎ、私は赤い池を通り過ぎる。自転車のタイヤについた赤い血で私の走った後に軌跡が続く。私はその軌跡が楽しくなって蛇行運転をしていたらこけました。
暖かかったので家に帰って半袖に着替えました。
そんな僕に雨を当てようと多くの見えない者たちが画策しています。それは確かです。この■■に『雨を当てよう委員会』の一人は声が大きいのでその存在を知りました。
彼らの存在は 6 年前、中学の時に知りました。その日は看板が空を飛び、車は横倒しになり、川がそこら辺を這っている時でした。そんな時でも僕の服はパリッと乾いていました。僕は雨の日、街の虫はどこに隠れているかの調査のため塀を崩したり土管を倒していたりしました。その間ずーーーーっと 1 人のオヤジの声がするのです。でもそのオヤジは何人かと話しています。それは僕のことです。「コード005でどうだ?」とか「それは駄目だ。ケース86043 ( 適当な数字です ) がある」とか言っているのです。
コード005とは車に猫をひかせ、僕の頭上に猫を飛ばし、その飛び散る雫をかけるというものです。これの恐ろしいところは血のシミが服につくことです。さらに凶悪なのが005aです。車にひかれた猫を僕に当てるというものです。その弾道計算に FM-R50 を使っているらしいです。
そんなわけで雨に濡れている僕をみたら彼らの仕業だと思って下さい。
その猫はディスプレイに浮かんだ文字にじゃれつき、「間違った運用」を「間違った右尿」にしてくれる。Perlでプログラムを書いている時も邪魔してくれる。 ; を l にしていくのだ。そこで僕は ; を書き、ちぎれた肉球で l と変えようとする猫の手が伸びた瞬間 BS を押した。
ふぎゃーっ!!!!
ものすごい叫びが内蔵スピーカから発射され、画面が赤黒くなっていく。画面の外に猫は逃げたようだ。 C-l で画面を綺麗にし、僕は快適に作業を続けました。ちゃんちゃん。ちゃちゃちゃちゃちゃん。ちゃちゃちゃちゃちゃん。ウッ!!マンボ!!
僕は誰に待っていなさいねと言われたんだ。誰もいない。僕はあざとこぶの体をぼろぼろの血まみれ糞まみれの服に包んで帰宅しました。今でもなんだかその日の変に明るいスローモーな音のない光景が思い出されます。