僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?

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1995/07/31 前編

この日サークルの飲み会があり、私は11時に帰宅した。闇のつまった郵便受けを覗くと一通の青白い封筒が入っていた。

差出人は大手食品メーカー。宛先は私の名前とも住所とも違う所。誰だ?加藤って。私は加藤なのか。今日は。明日は?昨日までは?考えるのは後にして中を開ける。中には小樽への宿泊旅行券だ。指令だ。これは私こと加藤が小樽へ行けとの巨大企業からの指令だ。産業スパイをするのだろうか?それともライヴァル企業の社長暗殺?行けば分かる。

今日は、もう寝る。


1995/07/30

僕の、体が、
崩れてく。
君の、悲しみで、
崩れてく。
すごい、速さで、
崩れてく。
動かない、君を、
見てるだけ。
僕は、立って、
いるけれど、
僕の、全ては、
崩れてる。
死んだ、ことは、
仕方ない。
だが、しかし、
だが、しかし、
僕の、体は、
消えていく。
仕方の、ない、
ことなのか。
車に、ひかれた、
猫たちよ。
仕方の、ない、
ことなのか。

1995/07/29

車にひ  た猫車に   た   ひかれた猫 に   た
車  か た     れ 猫    れ   に   た
車  か た    か   車   れ   に   た
車  か た猫車  かれた猫車   れ   にひかれた
車  か た    か   車   れ   に   た
車  か た    か   車   れ   に   た
車にひ  た猫車に か   車   れ   に   た

1995/07/28

僕は自転車で散歩する。午前4時は車も人も少なくて快適だ。市の車にひかれた猫回収車がゴンゴンうるさいけど快適だ。

散歩のコースは決まってないんだけど、あるコースのカーブを曲がった所にある看板が、いつも首をくくった灰色トレンチ男に見えて不快だ。看板には『朝6時半のラジ夫体操が付近住民の迷惑です。』と書いてある。レディオをラジ夫だって。バウ!ネタだ~なんて思ってると何人かの飢鬼と年寄りが現れた。一人の屈強な若者が年代もののレディオを持っている。僕は時計を見る。6時15分じゃないか。散歩を楽しみ過ぎた。ではこの集団はレディオ体操どもか!?間違いない、NHKにチューニングされている。大音響だ。鼓膜が破れないようにシールドを張らねば。2重バリアーを張った。と、その時銃撃戦がはじまった。付近原住民とラジオ体操団との戦いだ。

こんな小競合を見ていても仕方がないし、僕は帰ることにした。帰り道、回収車に回収されなかった車にひかれた猫を1個見た。なにかもの悲しかった。僕が代わりにミンチにしてあげる。


1995/07/27

オールナイトニッポンの時にも出しました。ジョイフルポップ金曜日の時にも出しました。ミュージックスクゥアの時にも出しました。お時間拝借の今も出しています。でも、でも僕の車にひかれた猫の報告ハガキは読まれません。みんな読まれているのに僕一人だけ読まれていません。

1995/07/26

ナイフを買ってる人がいた。あの人きっと自殺だな。とかげを買ってる人がいた。あの人今晩がんばるな。車にひかれた猫がいた。この猫お尻が汚いな。

1995/07/25

車は猫をひくためにごーごーと走っている。猫は車にひかれるためにいるわけではないから、迫り来る車の前にただ小さく震えていた。

どんと小さい音がして猫は塀に叩きつけられ、ずるずると血を塀に残しながら落ちていく。まだ人間たちは車で猫をひくレヴェルだからいいが、そのうち猫を殺すために戦車になり、爆弾になり、核ミサイルになっていくのだ。

それに対抗するために猫も巨大化するとか火を吹くとかすればいいのに。


1995/07/24

黄色い部屋に閉じ込められていた。黄色いカーテンを引き裂き、黄色いガラス窓を黄色い椅子で叩き割って黄色い太陽のもとに立つ。町は黄色く人も黄色い。黄色い車が走っていき、店も電柱も道路も電線も雲も石も黄色黄色黄色。車にひかれた猫の血は赤いだろうと猫を捜すがいつもあんなに見る猫がいない。音がないのに気がついた。聞こえるのは僕の吐く息と鼓動だけ。黄色い警察官が黄色い銃を向け黄色い弾丸を発射させた。僕のおでこを突き抜けていく。僕の血は黄色だったのか?

1995/07/23

青い海に沈んでいく。ゆっくり。肺から無限に吐き出る泡がすんだ空に上がっていくのが美しい。ゆっくり。体は無感覚で息も苦しくない。ゆっくり。ただただ夢見心地に美しいだけ。ゆっくり。

痩せた右足のない猫が僕の横にいる。ゆっくり。僕のくそ猫じゃないか。ゆっくり。車にひかれたから死んだの?ゆっくり。溺れて死んだの?ゆっくり。

目を見開いたままのくそ猫は穏やかな顔をしている。ゆっくり。ねぇ、溺死と轢死と絞殺と鈍殺と鋭殺と毒殺と銃殺と刺殺どれがいい?ゆっくり。え、脳殺?


1995/07/22

僕は宙に浮いて赤い川を見ている。鮮烈な赤と黒ずんだ赤い血で埋め尽くされ、内臓と汚物が流れている。僕の大切な車にひかれた猫が溺れかけている。口から吐き出す血は自分のものだろうか川のものだろうか。このままでは溺れ死んでしまう。でも僕は汚れているから君を救うことができないんだ。手をさしのべて救うことがね。さようなら。僕のくそ猫。

1995/07/21

車にひかれた猫に浣腸してもなぜ脱糞しないのか僕は不思議に思っていた。たいがいの猫は浣腸の使い方を知らないので浣腸するとすぐに浣腸の液体を出してしまうのに車にひかれた猫はそれもしない。あの凄まじい便意を耐えるなんて信じられない。

その謎を知ったのはちょうどこの日の10年前。僕が小学生の時だ。近所の猫を捕まえて頭蓋骨を踏み潰し、柔らかい腹を引き裂いて遊んでいた。いつもはそれで動かなくなるので捨てていたのだが、おやつがアイスだったのでアイスを溶かすのがいやで猫をそのままにアイスを食べていた。なんとそのアイスが当たりだったので店で交換し、家に戻り、猫を見るとまさにその時であった。肛門が弛緩し脱糞しているのだ!!いままでおこづかいでいちぢく浣腸を買ったのはなんだったのだ、なんてことも思ったが、その動かない猫が大量に排泄するその糞に見とれていたものだ。夏が来ると思い出すー、ってな感じです。


1995/07/20

「ね…ヒツジの絵をかいて…」

小さなやさしい声はこういいました。青いマントに金色の星飾り、宝物をかくしているような海と同じ色の透きとおった青い目にふわりとした金色の髪。僕の部屋を砂漠と間違えたのでしょうか。確かに僕の部屋ときたら猫のトイレ砂で砂漠のようです。僕がおどろいているともう一度ゆっくりといいました。

「ヒツジの絵をかいて…」

僕はマスターベーション後のアフタースリープも覚めてしまいました。

「ねぇぼっちゃん。ここは砂漠じゃないんだ。砂漠は数千マイル…」

僕が驚きでしどろもどろに話し出すと星の王子さまはさもじれったそうにヒツジの絵をかいてというのです。僕は絵なんかずっと昔にかいただけです。なぜなら僕が静物画をかけば車にひかれた猫のちぎれた生首から無数のじゃがいもの芽が出ている絵になってしまいますし、人物画をかけば夏の暑さでぐじゃぐじゃの車にひかれた猫をかいてしまうからです。ですから僕は飛行士がかいた箱をかいて星の王子さまに渡しました。

「ちがう、ちがう!ぼく、車にひかれた猫の御中元セットなんか、いやだよ。車にひかれた猫って、とても臭いだろう、それに、車なんて、場所ふさぎで、しょうがないじゃないか。ぼくんとこ、ちっぽけだからヒツジがほしいんだよ。ね、ヒツジの絵をかいて。」

僕は困ってしまって、引き出しのトカレフを取り出して射殺してしまいました。まだ死んでいない車にひかれた猫たちが星の王子さまを喰いちぎるのを2度目のマスターベーションをしながら僕は見つめていました。


1995/07/19

車にひかれた猫のふりをしている犬がいた。カッコウのふりをしているカラスがいた。ヒトのふりをしている宇宙人がいた。りりかSOS のふりをしているお兄さんがいた。

ふりだもどきだまねっこだ。にせだコピーだいんちきだ。模倣だだましだ贋作だ。

みんなまとめてエクソダス。でもってその船爆破する。これで少しは住みやすい。


1995/07/18

ピザを頼んだ。スパーシュープリームとバーベキューチキンのハーフ&ハーフ。どこからスパーでどこからバーベキューかよく分からない。車にひかれた猫か犬か UFO か驚きかパリか回路かよく分からない。画数もバインダーもコンパイルもなまらも分からない。嘘ですー。分かりますー。馬鹿じゃないからー。わーいわーい。

1995/07/17

なんて美しい車にひかれた猫なんだろう。ほかにも猫は沢山転がっていた。だがその猫だけはほかと違っていた。灰色というか銀色というかそのような毛に黒い縞が走っている。『100万回生きた猫』の猫に似ている。

僕はその猫を拾いキスをした。僕の口の中に死臭が広がる。猫に付いている蟻が気になったので近くの公園で水洗いをした。腐っていた目玉がずるりと落ちてしまった。それでもやはり美しい。この猫を「100万回」と名付けホルマリンに漬けて飾ることにした。青い電球に浮かぶ100万回はとても官能的だ。でも黄色くなるんだ。捨ててやる。捨ててやる。醜い猫め。猫め。ガシャンだ。


1995/07/16

目が覚めればもう午後 6 時。田丸が静かに笑ってる。誰がテレビをつけたのだ?それは僕です。僕ですよ。知ってるくせにとぼけてる。憎めないよね憎い僕。

誰かが肩を叩いたよ。と思ったら車にひかれた猫が飛んできて、肩にぶつかっただけだった。生協で買った米を捨て、ビニール袋に猫入れた。家に帰って炊飯だ。

うんこもしたしさぁ寝るか。布団がなんだか動いてる。もぞもぞ動いて気持ち悪い。中に猫がいるんだね。シーツも枕も血まみれだ。

夢を見ている夜の夢。誰かが腕を掴んでる。うなっている声がする。それは自分のうなる声。夢だと分かっているのにね、何で目を覚ましてくれないんだ。誰か助けて呼んでみる。声も出ないし動かない。このまま地獄へ堕ちてゆく。


1995/07/15

僕は虹色ホッチキスを持っている。一つの箱に黒と青と赤と紫と水色と緑と黄色と白のホッチキスが入っている。今日は水色を使おう。レポートをホッチキスで止めるから針(タマ?)は銀色にしよう。

ホッチキスが 5m くらいあったらどうだろうか。ホッチキスに紙を置く変わりに人を置く。針がつむじから入り肛門から出ていく。でも針は垂直に落ちてこないから人はくの字に曲がって血がどばば。ぐっとホッチキスを押すと血がどばば。

車にひかれた猫を膝に置いて考えた。腐った猫を撫でながら。にゃーと鳴けにゃー。


1995/07/14

私は私。僕は僕。私は僕。僕は私。小原は小原。私は小原。小原は私。僕は小原。小原は僕。

これはこれ。それはそれ。あれはあれ。これはそれ。これはそれ。これはあれ。それはこれ。それはあれ。あれはこれ。あれはそれ。

僕がいて、足元に車にひかれた猫が、いた。


1995/07/13

20 時 30 分頃帰宅した。部屋は暗闇で埋め尽くされている。部屋の角に赤と緑に光るモノがあった。別にオッドアイな猫を飼っているわけではない。ただの留守番電話の留守番電話モードの赤と、誰か録音したよ、の緑だ。録音の内容を聴いてみる。

「ああカトウです。坊っちゃんが立ったので、めでたいめでたい。」

は?誰だ。70 くらいの女の人の声だ。これはどういう意味のメッセージなのだろうか。この女の人は性転換して自分の坊っちゃんが初勃起したということだろうか。だからうれしくて「めでたいめでたい」?もしくは愛読書の夏目漱石「坊っちゃん」が机の上に置いておいたらむくりと立ち上がったのだろうか。茶柱みたいに「めでたい」のか。謎だ。この人の声に覚えがない。僕は人の年齢や住所、趣味などが覚えられないが、声は忘れないと思っていたのに…。

あ、もう一件入っている。車の行きかう音がする。かなりの交通量だ。

ぶにゃぁあぁあぁあああ!!!

雷のようにつんざく車にひかれた猫の鳴き声。急ブレーキを踏み、また走りだす車の音だ。


1995/07/12'

あああああああああああああああああああああああああああああ
あうううううううううううううううううううううううううううあ
あうげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげうあ
あうげおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおげうあ
あうげおえええええええええええええええええええええおげうあ
あうげおえむむむむむむむむむむむむむむむむむむむえおげうあ
あうげおえむごごごごごごごごごごごごごごごごごむえおげうあ
あうげおえむごをををををををををををををををごむえおげうあ
あうげおえむごをぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんんんんんんんんんんんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぐぐぐぐぐぐぐぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬぬぬぬぬぬぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬいいいいいぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬい車車車いぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬい車猫車いぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬい車車車いぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬいいいいいぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぬぬぬぬぬぬぬぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんぐぐぐぐぐぐぐぐぐんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎんんんんんんんんんんんぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎをごむえおげうあ
あうげおえむごをををををををををををををををごむえおげうあ
あうげおえむごごごごごごごごごごごごごごごごごむえおげうあ
あうげおえむむむむむむむむむむむむむむむむむむむえおげうあ
あうげおえええええええええええええええええええええおげうあ
あうげおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおげうあ
あうげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげうあ
あうううううううううううううううううううううううううううあ
あああああああああああああああああああああああああああああ

1995/07/12

mule は gnus の立ち上がりが速いような気がする。今の問題は vm と漢字入力が出来ないこと。うーん、どうして elisp を読まないのだろうか。 vm は新しいヴァージョンなので気になる。どのような仕上がりなのだろうか。漢字入力は SKK がいいな。

ポンキッキーズでガチャピンとムックがミニ SL を動かしているおじいさんの所へホームステイしていました。カメラは外から窓に写った彼らの影を撮っていたんだけど、ムックの飛び出た目がシルエットになっていてムックの特殊性を再認識しました。暑そうですね。

僕がマユタンの花子さんを聴いていたらコニーのコーナーに土管という新キャラクタがいました。

あ、1 時だ。

とりあえず講義へ行ってきます。

講義が終った。今は 4 時 20 分。

近所のグランマイスターというパン屋が最近不穏だ。いつも店に立っていた鬚を鼻の下につけているおじさんがいなくなっておばさんになっている。そしてパンが少ないのだ。ものすごく。夕方 6 時頃行ったらもう 3 個しかない。パン焼いているおじさんが倒れたのだろうか。安くておいしい店なのに。

パンで思い出すのが 10 年くらい前木村屋かどこかのジャムパンに指が入っていた事件だな。パンの製造過程中に指を隠し味か何かで入れて回収を計ったんだけど市場に出てしまい買ったら指が入っていた、って奴。イチゴジャムにまみれていたのでしょうかね。うふ。

で、この事件から連想されるのが僕の冬物コートのポケットに車にひかれた猫が入っていたことだな。どうして入ったのかまったく謎。だってその時僕は独房に入っていたから誰も入れられないはずだもの。

ロビン  「バットマン、今何時!?」
バットマン「19 時 16 分だ。」

というわけで mule 君(愛着がわいてきた)とじゃれあっています。site-init.el って何者、とか思ったら単に paths.el を site-init.el にコピーすればいいのか。それに fj.editor.mule を読んでいたら UNIX Magazine 94 1月号に Mule のインストール方法が書いてあるって投稿が。運がいいなぁ僕は。

でも『号』がつくとロボットだと思わない?歳がばれる?NewNews で『UNIX Magazine 94 1月号』って文字を見た時ロボットかと思ったよ。


1995/07/11

綺麗なしゃれこうべがほしかった。ただそれだけだった。

下半身のない車にひかれた猫がいた。上半身は無傷だ。このまま放置しておけば白骨化して綺麗なしゃれこうべになる。でも車にひかれた猫回収車やカラスや変な人がいじったり捨てたり傷つけたりしては嫌だから僕の家の前に置いておくことにした。ここなら人が寄りつかないから大丈夫だ。

僕は疲れたとき窓の外で休む下半身のない猫を眺めた。静かで穏やか時が過ぎていた。そんな僕の幸せを奪うために警察官がやってきた。いつもはパチンコや横領をしている警察官がやってきた。僕はその猫はそこで休んでいることを日本語のしゃべれない猫に代わって説明した。警察官に猫の気持ちなんか分からない。おまけに猫と仲良くする僕を連れていこうとする。警察官は僕の猫を動物だとか死んでいるとか言う。人間だって動物でこうすれば死んだことになるんだ、と僕は警察官の腰に落ちていた銃を拾って6発頭に撃ち込んであげました。どうだ?分かったか?と聞いたけれど何も答えないので沈黙は肯定とみなしました。


1995/07/10

僕にはいつもピンポンダッシュをしていく家がある。自転車に乗っているから絶対に捕まらない。有為な立場にたっての勝利者の遊びだ。今日もピンポンをしてさぁダッシュだ!!と思ったら車にひかれた猫がふっ飛んできて後輪に挟まり、僕はころんでしまった。扉がドーンと開いておやじが出てきた。こらぁ!!とこんな近くにいる僕に大声を出す。キチガイじゃないの?キチガイだ。こいつキチガイなんだ。僕は怖くなった。普通の人なら話せば分かるがキチガイには何言っても無駄だ。

僕はレンガを拾って自己防衛をした。キチガイのこめかみにレンガは陥没し、キチガイは目から血を流して倒れた。やっぱりキチガイだ。普通、目から血なんか流しませんよね?普通じゃないからキチガイだ。だって天才には見えないもの。

猫ボネで曲がった後輪のスパークをこのキチガイの家にいたおばさんに請求しておきました。嘘ついてお金たくさんもらったからコンビニでお弁当を3つも買いました。


1995/07/09

じりりりりり。まぁ大変、朝寝坊してしまいました。トーストをかじりながら僕は駆け出します。すてん。だーれ?こんなところにバナナの皮を捨てたのは?もう!!遅刻しちゃう。おっはーよーと教室の扉を開けてみたら誰もいなくてズコッ。掲示板を見たら休講でトホホ…。帰りに可愛いあの子と喫茶店でラブラブトークしてたら車にひかれた猫が店の窓ガラスを突き破って僕らの机にごろん。ピヨピヨ飛ぶヒヨコをスナックにレスカを一気に飲み干したらゲップが出て失敗失敗。じゃ、おやすみなさーい。バタンキュー。

1995/07/08

ヘッドフォンが優しく「僕は音楽家、電卓片手に」と囁やいている。エディタではハノイの塔がシミュレートされており、僕の部屋の光源はこのディスプレイだけだ。薄暗い部屋には無数の黒い虫が音もなく飛んでおり、何匹かの猫がその虫にじゃれついている。この部屋は僕の部屋だ、なんて当たり前のことを僕は軋むパイプ椅子にもたれながら考えていた。

なんでこんなにぼんやりしているんだ。僕は。虫と猫とトレンチコートの男2人と垂れ流されている NHK の電波と隠しカメラを追い出さなければ。

壁に「出口はこちら→」と紙を張り、扉を開けておいた。ぞろぞろとなんだか分からないものたちが出ていく。ああ、奥にまだ残っているものがある。僕の呼掛けを無視している。紙が読めないのか?そうか、これは車にひかれた猫なんだ。

だから僕は猫に人工知能と移動装置とミサイルランチャーを組み込んで自動で動き回り攻撃できるようにしてあげました(←偉そう)。


1995/07/07

今日腕時計していくのを忘れました。みんな時間が分かるのに僕だけ分かりません。あそこの席の二人は今の時刻のことを話しています。僕はその話が理解できません。なぜなら腕時計がないからです。道行く人はみんな腕時計をつけています。つけていないのは僕だけなので目立ってしまいます。

上空には飛行機が飛んでいます。あれに乗っている人もみんな腕時計をつけているのでしょう。それみよがしに空を飛んでいます。

車にひかれた猫は腕時計をつけていないはずです。僕は車にひかれた猫をさがしました。いつもはあんなに転がっている猫も僕が腕時計をつけていないからどこにもありません。僕は泣きたい気持ちで家に腕時計を取りに帰ることにしました。みんな僕が腕時計をつけていないからジロジロ見ています。

早く早くとせく気持ちで扉の鍵があきません。腕時計をつけていない僕を今まで庭仕事をしていたお婆さんが見ています。やっと相手僕は靴のまま部屋に入りました。でも、もう施設に行けません。みんな僕が今日腕時計をつけていなかったこと覚えているに違いないからです。


1995/07/06

午前4時。もう街は水色に明るかった。たまにウゥーンと言い捨てて通り過ぎる車。僕は自転車で散歩をしていた。こんな所にもゴミ収集場所があるのかー、やあの店のシャッターにはあんなことが描いてあったのかーなどの新たな発見が楽しい。

紫のボディーに赤青黄色のイルミネーションをつけた巨大ダンプカーが前方からやってくる。ああ、その手前に左右確認をしている灰色猫が。あの灰色猫を私は知っている。群を作っている猫のリーダーだ。あの猫が飛び出せば率いる猫たちも飛び出す。

にゃーん、ふぎゃーん、ふー、あべし

灰色猫のダッシュで残りの30匹くらいの猫が次々と飛びだし思い思いの断末魔をあげている。

どぅるるるるるるる

巨大トラックは私の前を通り過ぎ、私は赤い池を通り過ぎる。自転車のタイヤについた赤い血で私の走った後に軌跡が続く。私はその軌跡が楽しくなって蛇行運転をしていたらこけました。


1995/07/05

車にひかれた猫がいた。まだ生きている。黒い毛に蟻が群がっていた。たまに羽をパタリとして追い払ったり、コツリと嘴で筒いたりしている。もう死ぬな。カァと鳴く猫。羽が生えてる猫。嘴のある猫。カラスみたいだ。あ、カラスだ。

暖かかったので家に帰って半袖に着替えました。


1995/07/04

僕の自慢はあまり雨にあたらないことです。30 mmの降雨量の中を傘をささないで歩いてもあまり濡れません。自転車が黒い雨で真っ黒になっても僕の服はポツポツ程度です。

そんな僕に雨を当てようと多くの見えない者たちが画策しています。それは確かです。この小原に『雨を当てよう委員会』の一人は声が大きいのでその存在を知りました。

彼らの存在は 6 年前、中学の時に知りました。その日は看板が空を飛び、車は横倒しになり、川がそこら辺を這っている時でした。そんな時でも僕の服はパリッと乾いていました。僕は雨の日、街の虫はどこに隠れているかの調査のため塀を崩したり土管を倒していたりしました。その間ずーーーーっと 1 人のオヤジの声がするのです。でもそのオヤジは何人かと話しています。それは僕のことです。「コード005でどうだ?」とか「それは駄目だ。ケース86043 ( 適当な数字です ) がある」とか言っているのです。

コード005とは車に猫をひかせ、僕の頭上に猫を飛ばし、その飛び散る雫をかけるというものです。これの恐ろしいところは血のシミが服につくことです。さらに凶悪なのが005aです。車にひかれた猫を僕に当てるというものです。その弾道計算に FM-R50 を使っているらしいです。

そんなわけで雨に濡れている僕をみたら彼らの仕業だと思って下さい。


1995/07/03

僕のディスプレイの中に猫がいる。血を流した猫。車にひかれた猫だ。最初、後ろにチェシャ猫のようなのが浮いていて、それがディスプレイに映っているのかと思って振り返ったが何もいない。

その猫はディスプレイに浮かんだ文字にじゃれつき、「間違った運用」を「間違った右尿」にしてくれる。Perlでプログラムを書いている時も邪魔してくれる。 ; を l にしていくのだ。そこで僕は ; を書き、ちぎれた肉球で l と変えようとする猫の手が伸びた瞬間 BS を押した。

ふぎゃーっ!!!!

ものすごい叫びが内蔵スピーカから発射され、画面が赤黒くなっていく。画面の外に猫は逃げたようだ。 C-l で画面を綺麗にし、僕は快適に作業を続けました。ちゃんちゃん。ちゃちゃちゃちゃちゃん。ちゃちゃちゃちゃちゃん。ウッ!!マンボ!!


1995/07/02

僕は酔った勢いで冗談めかしてよく乳首に真っ赤な口紅塗るんだけど乳首が黒くなって困るさーと言ってみました。でもみんな冗談だとは受け取らずに笑われました。それでもって僕は車にひかれた猫が家には何個もあるんだよと言ったら信じてくれませんでした。僕がみんなとコミュニケーションを取るときに何か間違いを犯しているのでしょうか。もしかしてそれがみんなが僕に隠していることなのでしょうか。

1995/07/01

僕が小さいときです。待っていなさいねと言われたからそこで待っていました。前の道路では猫が次々にひかれていきます。僕の足下に落ちたり、血や体液で服が汚れたり、おでこにあたったりしました。それでもその人は来なくて僕は待ち続けました。車にひかれた猫が僕の側の歩道と反対側の歩道につまれていきます。血の臭いと大腸の臭いで目が回ります。僕は何か変だと思って必死に何が変なのかを考えました。

僕は誰に待っていなさいねと言われたんだ。誰もいない。僕はあざとこぶの体をぼろぼろの血まみれ糞まみれの服に包んで帰宅しました。今でもなんだかその日の変に明るいスローモーな音のない光景が思い出されます。


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