僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


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1995/11/10 ( 金 ) 公開講座に出た

稚内北星短期大学の丸山不二夫先生による『インターネットを活用した情報リテラシー教育』という公開講座があった。内容は WWW が新しいメディアだということの説明と背景と課題などだった。

ただし不満がある。車にひかれた猫についての言及がなかったのだ。私が何冊かの本を読んで自分なりに理解したところ、WWW には車にひかれた猫の血と叫びが流れているはずである。http は Hii Tara Tiga Pyuu の略なんでしょう?Mosaic が遅いのは車にひかれた猫がはさまっているからだし。


1995/11/09 ( 木 ) たぷんたぷん

雪が降った。積もった。10cm くらいかな。近くの公園へ雪合戦に行った。下校途中の小学約 5 年生くらいの男の子 3 人がベンチで缶コーヒーを飲んでいた。

「やぁ、僕は■■。なにかあったら気軽に へメールをちょうだい。それはさておき雪合戦をしなくてはいけないようだね。」

小学生たちは寒さのせいか顔がこわばっている。固い日本語が悪かったのか理解していないようだ。

「雪合戦だよ、雪合戦。あなた、日本語、分かり、ますかぁー?」

小学生どもは顔面神経症のためか顔がこわばっている。馬鹿にした感じが悪かったのか本当の馬鹿なのか理解していないようだ。

僕はボディランゲージでコミュニケーションを行なうことにした。足元の雪をすくう。雪は融けかかっており、泥を含んで茶色く汚い。それを目の前のガキに叩きつけた。顔面に食らったチビは「あうあうあ」と奇声を発してベンチから転がり落ちた。残りの 2 人は缶コーヒーをベンチに残したまま走り出す。どうやらコイツらは鬼ゴッコと勘違いしたらしい。

こんな低能のクズ共と雪合戦をするわけにはいかない。僕は車にひかれた猫をつまみにベンチに残された 3 本の缶コーヒーを飲んだのでお腹いっぱいになりました。


1995/11/08 ( 水 ) 文化の違いを感じるね

雪が降った。まだ積もらないがそのうち積もるようになる。そうなれば夜のうちに車にひかれた猫が雪に埋って、その結果除雪車に胴体切断されたり、雪から尻尾や手足がのぞいて北海道の冬がとなる。多くの猫は雪に埋まってしまい、そうなると車にひかれた猫をあまりみなくなるのだ。そうなると 1 日に見かけるのは 4, 5 匹といったところだろうか。

その代わり、バラバラになった車にひかれた猫を多く見ることになる。先にも書いたように除雪車でミンチやスライスにされた猫、御家庭で雪かきをした時にざくっとシャベルを雪の塊に突っ込み、その時に中に埋まった車にひかれた猫の首をざくっと切断してがばっと雪を投げる時に首が飛んでったりしてね。

施設入院のために null から北海道に来た僕にとって雪上にころがったバラバラ猫は奇異な光景だったけど北海道の人は慣れているのか全然驚いていません。そんな話を北海道の人にするとみんな変な顔をします。そしてそんなことないよ、などと全面否定にかかります。北海道の恥だと考えているのですね。島国根性丸だしでみっともないです。


1995/11/07 ( 火 ) プロパンガスは下を這う

新スタートレックを寝転んで見ていた ( 久しぶりにウーピー=ゴールドバーグが出演 ) 。なんか室内がガス臭かった。漏れている。元栓を閉めた。今度からは車にひかれた猫だけじゃなく、生きた猫も寝室においておこうと思った。そして猫が布団の上に乗らないようにトゲつきの布団を買いにいこう。

原因はアレだ。池見さん新居を祝って池見さん宅で焼肉会をしたのだ。その時に僕が 3 メートルガスホースを持って行った。ガスホースを元栓から外す時まず元栓を閉めてガスホースを外し、元栓を閉めたのを忘れてまた元栓を回し、なんとなくまた回して時間があったから何回か元栓を回し、帰宅して元栓を回して寝る前にも元栓を回したのだ。家で調理しないのでガスホースをつけないまま、さらにガスの元栓が開いたままだったのだ。どっち向きが閉まった状態なんだろう。僕病気だから分からない。


1995/11/06 ( 月 ) こんなのが警察官なんですよー

■■:「951106cと書いた車にひかれた猫落したんですけどありますか。」
警官:「それはない。」
■■:「僕の猫が素敵だから隠してませんか?」
警官:「それはない。」
■■:「もし隠してたら家族と親戚と友人と隣人を殺しますよ。」
警官:「それはない。」
■■:「それはないとしか言えないんですか。」
警官:「それはない。」
■■:「…」
警官:「…」
■■:「食べたモノが入る所って脳でしたっけ?」
警官:「それはな、胃。」
■■:「1 + 1 は?」

警官は答えなかった。足し算ができないんだ。


1995/11/05 ( 日 ) 僕の体はアザだらけ

車にひかれた猫たちが
車にあたって飛んでくる
僕にガツンと飛んでくる
中には骨がばらばらで
ぐしゃりとあたる猫もいる
車は前を通り過ぎ
次々猫をひいていく
猫がどんどん飛んでくる
僕に向かって飛んでくる

1995/11/04 ( 土 ) すごい久しぶりに車に乗った

車の助手席に座った。夜だし雨だし寒いし行き先も決まっていないしさっき猫をひいたしで無言で進んだ。とりあえずダイエーを車内から眺めて猫をひいて専修女子短期大学の校門前で一休みして猫をひいて札幌学院大学に行こうと思ったけど迷って見つからなくて猫をひいて運転手の出身高校の職員室をチェックして猫をひいてマヒカリ教とかいう宗教団体の建物を見て猫をひいてステーキの Victoria でコーンスープをおかわりして帰りました。

僕の乗った車にひかれた猫を拾いたかったけど運転手が落ちている物を拾っちゃダメと言ったから拾いませんでした。どうして拾っちゃダメなのか理由を聞くのを忘れました。


1995/11/03 ( 金 ) 長いドレスで隠れて用足し

白い気品のある猫がすまして歩いていた。オードリー=ヘップバーン演ずる貴婦人みたいだ。僕は魅とれた。車にひかれないかどうか心配だ。彼女のあまりの優雅さに僕の脳は影響を受けてスローモションで時が流れているように見える。彼女はなめらかに前足をあげて木の葉が水面へ舞い降りるように地上へ再び前足をつける。

後ろから車が音もなくゆっくりと彼女に近付いてきて彼女のヒップをタイヤで踏み潰し、破裂した大腸から飛び散った排泄物がタイヤに優しくからまる。さらにタイヤは彼女の背骨を踏みつけていく。肋骨が左右に飛び出し、破裂した心臓は放射線状に血をまき散らした。血の粒は地面に美しい模様を描いたが彼女の口から吐き出された血は彼女らしからぬ野蛮な跡を残した。彼女の光っている白い毛にはタイヤと血と排泄物で汚され、続いて到来した後輪によって血に埋まった。

時は正常に流れる。街の雑踏がとても大きな音として僕の耳をぶち、太陽の光が強く僕の目を焼きつける。軽い眩暈を感じつつ、僕は血溜に浮かぶどす黒い塊を拾った。

ああ、なんという奇跡!!腹はあの美しい白さのままだ!!


1995/11/02 ( 木 ) 僕用文章

他の人はどうでしょうか?って「何」が「どう」なんだよ。ってこういう文章の構成なんだよ。まずいきなり問いかけて僕は何々なんだけど…、と続けるという。分かった?って誰に言っているんだよ。って『って「何」が「どう」なんだよ。』って聞いた人にだろ。分からないの?って言っているけどこれは■■一人で書いているんだろ?一人でボケとツッコミしているわけ?って質問は■■にしているんでしょ?っていう質問も■■が書いているんだから分かるだろ?って今なんの話だっけ?って聞いているのも■■自身だろ。って書いているのも■■自身なんだけど自分が何しているか分からない時があるよね。他の人はどうでしょうか?って誰にでもそういうことはあるよ。いちいち聞くなよ。って分かっているなら書くなよ。って言うけど分かっていても聞きたいことってあるよね。他の人はどうでしょうか?

例えば車にひかれた猫を僕は沢山持っているんだけどこう書いただけではその猫は生きているか死んでいるかよく分からないよね。って誰が分かるんだ。僕が分かる。それは書いている本人だ。知っているに決まっているじゃないか。だから僕以外の人のことを言っているんだよ。でも自分でも分からないことがあるってさっき言ったじゃないか。それはケースバイケースだろ。しかしこれ誰と誰が言っているのかよく分からないな。私と僕のように分ければいいのに。と書いているのは■■なんだからそうしろよ。


1995/11/01 ( 水 ) 今日はこんな感じみたいな感じ

X の壁紙を変えた。The KLFの前身 The JAMS が ABBA との著作権裁判に負けてアルバム『1987』を燃やしている写真だ。Netscape Version 2.0b1J を install オプションをつけて起動しているから 1987 は深い黒から鮮やかな青になる。暗い夜の海に眠った魚が太陽の融けた海で目覚める感じだ。

夕方頃雨が強く降ってきた。内田クレペリン検査と YG 性格検査をした。クレペリン検査は足し算をしまくるので疲れた。YG 性格検査で僕っていやな人間だと思った。でもそのうち皆いなくなるから性格を気にすることもない。希望が持てる間は僕は大丈夫。帰って中島みゆきの 10 WINGS でも聴こう。おーもーいださーせてあげーよおー。いい歌だ。てへ。

今日は一度忘れ物を取りに家へ帰った。クレペリンとかの申込書を取りに帰ったのだ。板状の車にひかれた猫が散乱する僕の部屋ではどこに紛れ込んだのか分からない。確か昨日は冷蔵庫から洋服箪笥の裏に移したはずだが猫がいたずらするので金庫にしまった後に金庫から出して晩ご飯食べて散歩して自転車の篭に入れて布団の下に入れておいたのだから布団の下だという考えに到るはずだから布団の下にしまい場所を書いた紙を入れておいたはずだ。ああ、申込書は本のしおりにしていたのか。でもその申込書は当日いりませんでした。

帰りに雨で内臓が打ちつけられ、血は雨水へと流れている車にひかれた猫を見ました。毛もバサバサでグショグショでわけが分からないので僕もわけが分からなくなってしばらく叫んでいました。でもダンジョンマスターのように忍者レベルが上がるわけではないので止めました。ました。した。た。


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