ぐへー。手が汚くなるからさっき拾った車にひかれた猫の手を使おう。あーあ、猫の目がピカーッと光って懐中電灯変わりになればいいのにな。
猫の手を持って地面を探りました。
3分経過。
ウガーーッ!!駄目だ。僕の手に金属の感触が伝わってこないからサッパリ分からない。いや。待てよ。僕の神経を猫に接続させればいいのか。
さっき拾った車にひかれた猫の腕からは骨とか血管とか神経が飛び出ているから問題はない。問題は僕のほうだ。頭のどこかに割れ目がないかな。
3分経過。
ない。どーしよう(パオ)。どーしよう(パオ)。というトランペットの歌はいいとしてもどーしよう(パオ)。って何だよ。ドとレとミの音が出ないのは分かったから今は鍵のことを考えるんだ。
鍵探し機械を作るのも手だが材料とどうやって作るかが分からない。そうだ。野良犬を探して鍵の臭いを探させよう。ってその鍵がないんだ。それに噛まれて黄色いヨダレを垂らすのはもう嫌だ。あの時は大変だった。水の音が怖くって。という思い出話をしている場合じゃないな。あ、そうか。月の光を遮る建物を壊せばいいんだ。でも勝手に壊したら大家に怒られるだろうなぁ。いや、その前にどうやって壊すかだな。家にあるTNTを…ってその鍵がないのか。うーん。
3分経過。
はっ。眠っていた。風邪ひく。まだまだ夜は寒いのだ。息が白いくらいに。寒いなぁ。この車にひかれた猫は乾燥しているからよく燃えるだろうなぁ。
20分経過。
コンビニでライターを買ってきて猫を燃やして暖をとっていました。あ。鍵だ。階段の下にあったぞ。そうか。正解はコンビニで68円のライターを買って車にひかれた猫を燃やす、か。もしかしてこの車にひかれた猫を燃やすってのはヴードゥーあたりの鍵探しの儀式なのかもしれない。
その話をしたらそれは明るくなったからじゃない。と言われました。ま、それも一理あるけどね。
臭いは強烈だけど白いご飯にはピッタリです。めちゃくちゃうまいんです。でも20センチあるたくあん4本は食べ切れません。それに猫たち食べないんだもの。細かく刻んで入れれば食べるけどこれじゃあいつまでたってもなくなりません。毎日たくあんだと梅やえのきも食べたくなります。
今日もたくあんをバリバリ食べていました。あ、あの車にひかれた猫…。
机の下に腹を開けて胃袋をベロ~ンと出している車にひかれた猫がいました。ソッと残りの3本を入れてみました。