数十秒金縛りになっては起き、また数十秒後金縛りになる。ものすごい睡魔で布団から出ることができない。
あのファンめ…。あいつが僕をコントロールしている。僕を不快にさせている。電磁波のような顔をしてその実毒電波を流している。この毒の眠りから覚めたら殺してやる。殺してやる。
ビクッと起きる。どうやら金縛りから解放されて眠っていたみたいだ。猫が食事をくれーという目で僕を見ていた。でもとりあえずまずはあの毒電波発生装置を殺さなくては。
起き上がって机の上に乗ったパソコンに向かう。机の上には昨夜拾ったボロボロの車にひかれた猫が大の字になって横たわっていた。その猫の毒々しい血の色で寝ぼけた頭がスッキリした。パソコン壊してもしかたがないじゃん。