ひっくり返してみた。腹の毛がなかった。乳首が潰れてる。嫌がっているので地面に置いた。必死に向こうへ行こうとしている。遅い。なんだか僕が追い抜かしてスタスタ行くのは嫌味くさい気がした。僕もあっちに行きたかったけど抜かすのが嫌なので別の道で行った。
白い月の晩、車にひかれた猫の骨をかじりました。
黄色い月の晩、車にひかれた猫のうんちを踏みました。
まっすぐ歩いています。どうだった?どうだった?と聞きました。別に物体が襲ってこなかったよ、とのことでした。
目をつぶって歩くと物体が襲ってくるのは僕だけなんだろうか。どんな物体かは目をつぶっているから言えないけど、とにかく右上空からやってくるのです。かなりでかい感じです。すごく怖いです。怖くて目をつぶっていられなくなり、パッと目を開けるとそこには何もありません。
猫はどうなんだろうかと思って足があって歩ける車にひかれた猫に目隠しをつけて歩かせようとしました。なかなか歩かなくて困りました。目隠しをつけると頭をふったり、不器用になんとか目隠しを取ろうとするのです。歩いても数歩だし、ずっとニャーニャー鳴くのであきらめました。
こんな猫実験より上空からやってくる謎の物体に備えなくては駄目だ、と痛感した一日でした。