ゴミ捨て場横の自動販売機のおつりを確認し、ゴミを捨てて帰りました。
向うから車が来ます。ヘッドライトがまぶしくて目を細めて歩きました。
ブニャー!!
猫がひかれました。車にひかれた猫の吹き上がる血が強烈な黄色いヘッドライトで真っ黒に見えます。これが緑色の血だったら何色に見えるんだろう。
右肩をポンと叩かれて振り向きました。
「黒だよ。」
ニヤニヤしながら僕が立っていました。今度は左肩をポンと叩かれて振り向きました。
「緑の血ってないしね。」
やはりニヤニヤしながら僕が立っていました。
僕だけゴミ捨てに行かせてこの2人の僕は僕の挙げ足を取るだけときたもんだ。ひょいっと肩をすくめてみました。
というわけで蛭に血を吸わせようと思いました。
近くの沼に釣り竿を持って出かけました。餌は車にひかれた猫です。針を鼻にかけ、糸にぶらさげて沼にズブズブと沈めました。
結局、蛭釣りの成果はゼロでした。ま、こんな日もあるさ。
ぐわ。くせっ!ドブと牛乳が科学反応を起こしたのか、すげー臭いになりました。車にひかれた猫をあわてて細かくちぎってトイレに入れて流しました。
ところでなんで流さないといけなかったの?うわ、失敗した。ま、そんなこともあるさ。