「後ろに気をつけろ。」
で始まって
「イヒヒヒヒ。」
で終る手紙。
切手から猫の毛をはみ出させておきました。
朝の4時に電話がかかってきました。
相手「寝てた?」
僕 「う、うん。」
相手「よかったー。」
ガチャン!ツーツーツー。
復讐されました。もう1週間続いています。もうやてめよ。
もう少しであの人の家だ、と思った時に雲が晴れてバットを持った僕の影が現われました。
やばっ、と姿を隠すために電柱に隠れたら何かを踏みました。
うんこ!!
感触はうんこでしたが車にひかれた猫の内臓でした。
もう。月のいじわる。
う。しくじりました。斧を持ってくればよかったです。僕ってどうしてこうウッカリさんなんだろう。バットは寝ている人間に振り降ろしずらいじゃないか。
出直すことにしました。
気配がして後ろを振り向きました。さっき車にひかれた猫を踏んだせいで靴の裏に血がついていたのです。その足跡を辿ってあの人が追いかけてきています。
靴を脱いで走って逃げました。月を見ると僕を見て大笑いしていました。
後ろに気をつけろよっ。