僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


結んで開く

僕の家にいる車にひかれた猫が多すぎて部屋が膨らんでいる。だからもう拾わない。

道の端に腐乱した車にひかれた猫がいる。

僕「ニャーニャーニャー。」

でたらめな猫語で近づいてみました。逃げないおとなしい車にひかれた猫を脇にかかえて家に帰りました。

すごく臭いです。臭いのでビニール袋にいれてキュッとしばりました。でもこれでは呼吸ができないからポツポツと穴を開けました。

臭いです。ビニールの上からまたビニール袋をかぶせました。

そして呼吸用に穴を開けました。

臭いです。

部屋の隅に置きました。こうやって車にひかれた猫が部屋の四隅にたまっていく。隅にいないで真ん中にくればいいのに。

真ん中に置きました。

臭いので部屋の隅に置きました。


変なのばかり

雲が形を変えずに流れていく。だからふわふわしているくせに硬いのかと思って触ってみればやはり硬くない。

変なの、と思って歩いていると車にひかれた猫。牛乳飲むかな、とあげても飲まない。ご飯食べるかな、とあげても食べない。餓死して死ぬのに。変なの。

でも、僕も何も食べたくない。結局お腹が空いて食べてしまうけど。何も食べないで生きられたらいいな。あとうんこ。お尻拭くの面倒だし。変なの。


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