1997年4月29日


虫→猫→虫→僕→虫→


車にひかれた猫の皮を被ったオゾマシイ虫達。

どぶから顔出していた車にひかれた猫を蝕んでいた虫達。

猫の首をつかむ僕の腕に這い上がってきて僕にも侵入しようとする虫達。

僕に見つからないように透明になってもモザモザする感触で分かるんだよ。

腕に潜り込もうとする虫達を石で打ちつける。

潰れた虫の体液で僕の腕が紫になる。

公園で腕をいくら洗っても体液が落ちなかった。

毒虫の体液で腕がズギズギ痛い。

シーソーに座って今日もらった薬を猫と分けて飲んだ。

僕とシーソーをするには何匹の車にひかれた猫が向こうに座ればいいんだろう。