また3時30分。今度はさっきよりも針を戻す。
それでも3時30分。針を戻しても戻しても3時30分に近づこうとする。
カチコチ言う時計がさらに僕を焦らせる。
車にひかれた猫をなでる手の平に汗がどんどん出てきて猫の毛が寝ていく。
猫の乾燥した血が汗で血になっていく。
誰もいないんだし手についた血を壁になすりつけようとしたところで扉がバン!と開いて巨大な手が僕をつかんで引きずっていった。