毒ノ眠リ


いやな汗に蝕まれ

何十時間も眠るから

奇妙な

見たくもない夢を

ミる。

僕が勝手に名づけた毒の眠り。

枕が

ヨダレで臭いから

部屋の隅に投げ捨てる。

車にひかれた猫が

枕の下敷きになる。

猫が窒息する

猫が窒息する

助けなくちゃ

助けろ

ここで助けなければ

貴様は永遠に呪われる

どろりとした瞼

ぜこぜこイう器官

軽く痺れた右腕

このまま夢と腐ってしまえ

心臓が車にひかれた猫でひりヒりする

助けろ

寝てしまえ

助けろ

寝てしまえ

4 メートル先で

車にひかれた猫が

僕のせいで

死んでいく

そして

僕は