木に登って「みーんみーん。」
蟲網で捕まえられる前にやめよっと。
木から降りて木の根もとのセミの幼虫を掘り出した。
お、これ結構大きい。7センチくらいある。今年、セミとして出るのかな。
あ、車にひかれた猫がベンチの横にいる。
「セミの子、食べる?」
「いらないなら僕が食べちゃうよ。」
「ほら。あーん。」
「ねぇ。本当に食べないの?」
「はんぶんこしようか。」
「頭の部分をあげるね。お尻は空っぽなんだよ。だから羽、もらっていい?」
「食べないの?」
「遠慮しないで。まだまだいるから。」
「いらないなら僕がもらうけど。」
あー、しっかし今年一番早いセミをしたのは僕じゃないかなぁ。