車にひかれた猫の集会に呼ばれて背中におぶさって行ったよ。
だからどこをどう行ったのか分からない。
でも電柱に住所が書いてあるから分かった。
口から火みたいに血を吐く猫や、なくした足の代わりに椅子の足をつけている猫たち、車にひかれた猫たちがどんどん集まってきたよ。
その数が多すぎて駐車場をはみ出して丁目をはみ出して町をはみ出して区をはみ出して市をはみ出して県をはみ出して国をはみ出して集まったよ。
だから一番向こうにいる猫に何か伝えるのは 666 億の伝言ゲームになるから
「これはペンです」と伝えると最終的には「核ミサイルは離れた地点にあるボタンを同時に押さないといけない。だから黒猫が右を、白猫が左を」とかになっているの。
で、決まったことは「やるべし」。
過去の議事録を見せてもらったら全部それでした。
やるべし。