帰り道、気がつくと「誰か殺してくれないかなー」「死にたいなー」と自然に考えている自分に気がつく。
車道にボールが転がってそれを追いかける子供。そして突進する車。
そんな状況に出会ったら「デキスギ」と思いつつも僕も一緒に飛び込むこと必至。
そして綺麗に刈り込んだ芝生に車にひかれた猫を発見。
もがく車にひかれた猫を見て苛立つ。
苛立つのは…と心を探ろうとして答えを見つける前に答えが分かりますます苛立つ。
抱きしめた車にひかれた猫が僕をバリバリ引っ掻き怒り狂っている。
それでも僕はどんどん歩く。
そして静かになり動かず冷たくなっていく。
ようやく断崖が見えてきた。足を速め無我夢中で崖に飛び込む。
でも僕は死ねず車にひかれた猫の傷口をぬらしたタオルで拭う。