世界が邪魔

海も空も大地も隠したいよ。

端を掴んでさっと引っ張ってくるくる巻いて旅行鞄に。

何もない世界。何もない世界!何もない世界!!

色もない世界といえど何かの一色になっていそうで嫌い!

音もあげたくないけれど透明と静寂は僕だけのものにしたい。

雑音と渦巻く薄汚れた色にすればいいか。でも汚いのも嫌だ!

いつも僕の邪魔をする。

想像ですら僕の思い通りにならないように設計されている。

絶叫したいのに外ではヒトに聞かれるし(!)中には車にひかれた猫がいる。

( 車にひかれた猫にはもっと聞かれたくない! )

死んでも死んでも生き返り気分はちっとも変わりなし。

毎秒死ぬ仕掛けは毎秒生き返って痛いだけ。

ずっと死んでいたいのに。