賞症

道に落ちていた新聞を読む。

ノーベル賞か。

羨ましい。

僕も誰かに誉められたい。

たまにそう思うよ。賞症という病気だと思う。

新聞をゴミ箱に捨てる時もどうすればノーベルか考えていたよ。

そうだ。

世界を奇麗にする機械を作ろう。

( 軽快な音楽 )

ということで完成しました。

中身は切れ味の悪くなった包丁が 666 本ずらり。

リサイクル包丁だからコストが低くすむの。

燃料はニンゲン。

この機械に1ニンゲンを入れると世界が1ニンゲン分奇麗になるの。

ノーベル賞の委員会のヒトも燃料にしないとな。

そうなるとノーベル賞もらえないや。

でもいい。

自分で賞を作って車にひかれた猫にあげるから。