猫殺しに告ぐ

嫌なのはここでも僕が来た頃から猫殺しが現れたこと。

猫の足を切断したり燃やしたりしているらしい。

もう 10 〜 15 匹が犠牲に。

僕はやっていないよ。記憶にないもの。

でも記憶を探ると脳が偽の記憶を作る。

僕が猫を殺している場面をぼんやりと作るの。でも僕はやってないよ。

僕のせいにしようという力の仕業だと思う。

名探偵が移動するとそこに殺人事件が起こるでしょう。それと同じ力。

困るのは僕の部屋に足が切断されたり燃えた車にひかれた猫があること。

もし見つかったら僕のせいにされる。

捨てることなんてできないし。

第一、力は僕を監視しているから僕が捨てたらその途端に現れて

「犯人はこいつですよ!」

って言うもの。そんな罠には引っ掛からないよ!

これ以上猫を殺すな!

だからその力を持つヒトたちを殺さないといけない。

そういうヒトは外見的特徴があるからすぐ分かるよ。