鬱遊

NHK は祭のニュースやる。

温泉が枯れたけどまた出たから大喜びでお湯をきゃっきゃって掛け合う祭だって。

僕の黒目に銀色に四角い光る画面で火星に機械が一人ぽっちで行ったって写してた。

ニンゲンは宇宙に行くとわーいわーいって喜ぶからあのお祭りみたい。

火星に行った行った。きゃっきゃっ。うきー、うきー、もきー、猿!猿!

清潔?消毒液臭いベッドで眠れ眠れ。

もう長いことオナニーしていないからしようかな。

でも頭に浮かぶのはきちんと整理整頓された僕の部屋だったり、

10年に1回だけ咲く砂漠の花が開花したけれど雨が降りそうもない風景だったり、

こげ茶色のムカデみたいな虫が自分の毒針を自分に刺して色を薄くして逃げたり。

性的な妄想をしようとしているのか

うとうとうつらとうたた寝して夢を眺めているのか判別できない。

ああ、多分、寝ていた、まどろみ。

手は動いているけれどちんちんはくにゃくにゃで汗でしっとりしてる。

手もちんちんも放り投げて猫の鳴き声の真似。

車にひかれた猫は元気かなー。元気かなー。元気かなー。