両手一杯の車にひかれた猫を抱えていたら車にひかれた猫を見つけた。
頭の上に乗せて歩くけれど何かのタイミングで落ちてしまう ( 妨害だ )。
だから後ろ髪をむしってばらまいてその車にひかれた猫を残してまずは家に帰ってとんぼ返り。
あああ、いない。
雲が浮かんでいる。
あれ、太陽?
鳥だ。
…。
役所に行った。
仔猫はもらわれるけど大きな猫しかいないと言われた。
大きな猫を小さく刻んで小猫…、と思ったけれど言わなかった。
言っても無駄だし。
檻の中にいる猫の動く耳を見ていたらパン屋でパンの耳を無料でくれることに似ていると思った。
身分を証明するものがないから帰った。
車にひかれた猫もいないし。
あのヒトを拷問させてくれたら車にひかれた猫を隠したことも全ての罪も認めさせてみせるのに。
パンの耳をもらって道路に撒いておいた。
鳥が食べてしまうかな。
隠れている車にひかれた猫たちも食べることができるといいのだけど。
ああ、パンを食べているスズメを食べるかな。
その猫を車が食べて、車は時間の復讐が食べるだけか。不公平だ。