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何も隠していない。

怯えて手を後ろに隠しただけ。

でもそうすると胸と腹が無防備になるからそこがざくざくと引き裂かれそうで怖い。

乳首とおへその周りが特に柔らかそうだからそこら辺から切り裂かれるかも。

目をつぶってはいけないけれど恐怖に負けて目を閉じ

手のひらと足の裏の汗を感じながら長くて短い時を過ごす。

地の底から湧き上がる無音で目を開けばそこは何もなく部屋の隅に僕がただいるだけ。

いつもの蛍光灯の光が変に黄色く白く水色い。

今は牛乳は飲みたくない。透明な冷たい水がほしい。

車にひかれた猫は眺めたいけれど擦り寄ってこないでほしい。

鼓動が激しくて心臓が痛いよ。