橋の端と橋の先の端

橋は長ければ長いほど変な感じがする。

そんな長い長い橋を歩いていると向こうからたくさんの猫がやってきた。

見慣れた猫は僕の足にぐいーっとすリ寄ってきて歩き去る。

何匹のプライド高い猫は本当は僕を避けたいくせにコースを変えたくないからばればれなのに僕を無視するふりをして通り過ぎる。

ほとんどの猫は橋の端で僕を警戒しながら通り過ぎる。

なんでこんなに猫が来るのだろう。

そうこうしているとよろめく車にひかれた猫が目立ってくる。

さらに歩くともう動けない車にひかれた猫たち。

橋は赤く肉片毛片で踏まないように歩くのが大変。

振り返れば赤い僕の足跡。

最後には橋の上は血の海で橋の先がなくなって下は崖か海か暗闇か。

こんなに長い時間橋を歩いてきたのにまた戻るのは面倒だから飛び降りるよ。