カルガモの子たちが親と同じ大きさになっている。
あんなによちよちしていたのに。
今は各自ばらばらの方向を向いて思い思い。
でもみんな一定の距離から離れない。
ところで僕は円環の道にいるのかな。
進んだつもりがまた元の所に戻っていることに気づかずに。
横を走る車が生産する車にひかれた猫が目先に来たら機械的に飛びついて。
たまに道路の外を見たり。
もう何年も背が伸びていないし。
サンタクロースも来ない。
本当は死んでいて、
さまよっているだけなのかもしれない。