死合せな日々

今日は 17 月 74 日だと号泣するカレンダー。

飲めば飲むほど喉が渇く水。

たまに扉がなくなる部屋。

足が入ったままの靴。

そこから出ると四段から六段と日によって変る階段。

真っ白だけど真っ赤な郵便ポストにぎっしり詰まった髪の毛。

コンクリートの上に群生する 5 つ葉以上のクローバー。

大笑いする太陽とアメーバのように動き回る雲。

羽毛が土砂降りで降ってくるので上空を見上げればブロイラーの群れ。

続々と陸に上がっては干上がっていく鯉。

僕が探すのはガラスのショールーム一杯になみなみと詰まった車にひかれた猫。

ムカデが這う「押す」と書かれたショールームのドアは引いて開く。

開いたドアからぶしゃあと溢れ出す血と糞尿で頭の上から足の先まで唇やまぶたが付く。

睨みつけてくる老若男女の店員はオナニーで大忙し。

ショールームごとポケットに詰め込んで永遠に見つからない自宅へ帰る。