いつもの牛乳コップに車にひかれた猫を入れる、と言われた。
無理だよ。ぎゅうぎゅうに縮めたって物理的に入らないもの。
嫌だと言ったのに入れようとする。
車にひかれた猫を本当に細かく砕いて手でコップに押し込む。
だから牛乳コップは砕けて車にひかれた猫は液体と小さな小さな無数の欠片になってテーブルの上に広がる。