散る桜散る

鼻。花。桜。

さっき拾った車にひかれた猫のぱっくり割れたお腹は桜色。

生きていたら鼻の色も桜色だったかも。

鼻の横に鼻くそみたいな黒い斑が可愛い。

手の甲に桜が舞い降りてきた。

桜の花弁が散って散って散りまくって川を埋め尽くして流れていく。

見事な桜があると周囲の桜がサクラみたい。

痩せっぽっちで花の少ない桜に肥料としてニンゲンの死体はどうだろう。

埋め終えて田中邦衛の真似で「さくら」と呟く。

蛍だしさくらは寅さんの妹だし八重桜の下だしで何重かの間違い。

この車にひかれた猫に佐倉と名づけようかと思ったけどやーめた ( だってニンゲンぽい名前だもの! )。