いらないる

んーんーと唸っていたら音楽みたいになってきた。

唸りすぎて脳みその中の空気が少なくなってぼうっと痛くてぼんやりと横たわる。

車にひかれた猫が僕の足を踏んだ。

軽く重く冷たく暖かい車にひかれた猫の足。

猫の足が水滴で僕の体が泉で体に何かが広がるのを感じる。

でもここには猫なんていない。

何もない。

何もないならまだしも僕だけがいる!!