雨の中の点々を無限個に

胎内を思い出すのか雨の音を聞くとまどろむのだけれど梅雨の雨ではまどろまない。

ま泥まない。ペッ。

50 年前に比べて雨の味がまずい。

雨の中を不眠不休で 33 時間くらい歩いたからパンツまでびっしょりだし靴下もぐっしょりだけれど足の熱さで生暖かい。

不快だね。

不快に「快」の字を使うのが許せないくらいに。

ならば死ねばいいのに!

だから死んだのに雨のまま。しかもさっきより雨脚が早くない?

だから生き返って駄雨を浴びる。

「ガ、ガガ、君と同じガガ月を見ているなんてガガガガガピーッ」なんてのを思い出す。

僕はさしずめ車にひかれた猫と同じ雨を浴びているのかな。

でも僕は 2 日目にも達しないのに倒れそうだよ。

きっと何年も風雨に晒されている車にひかれた猫がいるのに。

フウーッ!!