気がついたら廊下でうつ伏せに倒れていた。
車にひかれた猫が僕の腹の下で下敷きになっていた。
とりあえず車にひかれた猫を皿の上に置く。
お腹が猫の毛のせいかな、血苦血苦して苦血苦血する。
車にひかれた猫は僕の重みで圧腑圧腑だったろうね。
ああ、僕の上にのしかかる何かもどいてくれないかな。
一寸法師が鬼の腹の中で針をチクチクしたのを思い出して包丁で壁をズバズバと切りつけておいた。
もしかしたら僕を囲むものも何かに囲まれてさらにそれも囲まれて?
もっともっと切ったりすれば上もその上も暴れだして逃げられるかな。