記憶が固体になっていた。
体に収まる大きさかと思っていたらとてつもなく大きい。
上や先は見えない。
ところどころ朧なのは記憶が曖昧なところか。
プリンみたい。
食べてみたら鉄の味や涙の味や甘酸っぱい味がした。
でも僕の記憶を食べたらうんこになって失われてしまうのかな?
( うんこは食べたくないから… )
食べて欠けた部分に車にひかれた猫を当てはめてみる。
これで車にひかれた猫の記憶が永遠だね。
という記憶で車にひかれた猫が埋まっていく。