物語の願い事は歪めらることが多い。
芥川龍之介の『芋粥』とかシャルル・ペローの『三つの願い』とかスティーヴン・キングの『ペット・セマタリー』とか W.W. ジェイコブズの『猿の手』とかとか。
願いの「ねが」はネガティブの「ネガ」で願いの写像のようだ。
車にひかれた猫が増えないようにニンゲンが死にますようにとの願いも歪められて叶えられているよ。
これじゃ猫も苦しむ。
今なら「ニンゲン以外が苦しまないようにニンゲンを殺して」と願うのに。
でも願い事は歪めて叶えたいから、こういう形では聞かないよね。
愚か者は願い、歪められる。