ゼロで我

数は面白い。

184 ( いやよ ) を 6 回足すと 1104 ( いいわよ ) になったり、

18782 ( いやなやつ ) を 2 回足すと 37564 ( みなごろし ) になったり。

ほかにも

「乗ってきたタクシーのナンバーは1729だった。さして特徴のない、つまらない数字だったよ」

これを聞いたラマヌジャンは、すぐさま次のように言った。

「そんなことはありません。とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」

実は、1729は次のように表すことができる。

1729 = 123 + 13 = 103 + 93

みたいにタクシーは絶対に猫を轢いているし。

あと 142857 や、

1         * 8 + 1 = 9
12        * 8 + 2 = 98
123       * 8 + 3 = 987
1234      * 8 + 4 = 9876
12345     * 8 + 5 = 98765
123456    * 8 + 6 = 987654
1234567   * 8 + 7 = 9876543
12345678  * 8 + 8 = 98765432
123456789 * 8 + 9 = 987654321

とか、ダイヤル数

142857 * 1 = 142857
142857 * 2 = 285714
142857 * 3 = 428571
142857 * 4 = 571428
142857 * 5 = 714285
142857 * 6 = 857142

とか、カプレカ数とかハーシャッド数とかとか。

友愛数を見つけるのは楽しかっただろうな。回文素数も探してしまう気持ちは分かる。

数は面白い。

「一人殺せば殺人者だが、百万人殺せば英雄」( チャップリン『殺人狂時代』 ) とか、

「一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計上の数字にすぎない」( スターリン ) とか数字は大きさでヒトを惑わす。

「何人集まればその中に同じ誕生日の人がいる確率が50%を超えるか?」の答えは 23 人。

直感に反して少なく感じる誕生日のパラドックス。だからクラスで同じ誕生日の人がいるのは不思議じゃない。

モンティ・ホール問題も不思議に感じてしまう ( ネコでもわかるモンティホールジレンマが分かりやすい ) 。

買った宝くじの番号がぞろ目だから当たらないよーと言っているヒトがいた。宝くじは貧乏人が払う税金。愚か者の罰金。

数は面白い。

だけど数に面白さがあるのなら悲しみはないのかな。

4, 9, 13, 69, 666 が忌み嫌われたり。

僕はこれらの数字が大好きだよ。よく車にひかれた猫にまつわるし。

オンライン整数列大辞典で全部含まれる数列があった。

4, 5, 10, 9, 26, 13, 78, 17, 64, 21, 56, 61, 40, 239, 46, 81, 290, 55, 58, 41, 148, 45, 162, 73, 76, 131, 136, 57, 320, 61, 528, 65, 100, 69, 666, 253, 186, 77, 118, 681, 206, 85, 130, 89, 136, 231, 236, 97, 148, 101, 562, 885, 372, 163, 606, 113, 628, 175, 650, 181

「車にひかれた猫」の「車」たちは cars で「数」みたいだし、「ひかれた」は引き算みたいだし、「猫」は根っ子で square root みたい ( 特に「広場」に落ちていたら )。

でもゲーデルの不完全性定理により求められないのだけれど。