2024-01-02
生き埋めを想像する
自殺する勇気がないならラッキーな状況
生き埋め中、救援のニンゲンの気配を感じて見つからないように息をひそめたり
でも臭いでバレそう
大砂漠の真ん中や
廃鉱の最下層
奥深い冬山の雪崩の下なら誰にも救われない
ニンゲンではなく
砂漠の久しぶりの大雨や
再度の崩落や雪崩でひょっこり助かったり
自然現象に油断はできない
野良の車にひかれた猫は何かに救いを求めるのだろうか
ニンゲンに餌をもらっていたら
ニンゲンに救いを期待するんだろうか
ニンゲンを恐怖としか思っていない場合は親猫や兄弟姉妹、友猫、恋人猫、子供猫を思うんだろうか
空を飛ぶ見知らぬ鳥や見知った烏に
横を歩く蟻や体内に住む蚤に
猫にも実は宗教があって神に祈るとか
もしくは己のみ
寝て体の回復に努めるんだろうか
死にたい猫はいなさそう
生きたがる
でも苦しすぎたら死にたがるのかな
生き埋めになって寒くて(もしくは暑くて(場合によっては熱くて))
ひもじくて
不衛生だけど
深い安堵に包まれるニンゲンを想う
他者の幸せを自分のように喜べて嬉しい