2023-4-5
なんの作品か忘れたけど
おじさんが手話で怒りを伝えていた
怒張した顔
吐く息が興奮してフッフッと鋭く
激しく動く手と腕が服に激しく擦れる音
今までのさまざまな苦しみとこの先の困難が見ている僕に押し寄せてきた
これもタイトルを忘れたけど
両親ともに耳が聴こえず、子供は聴こえるコーダ ( Children of Deaf Adults )
家は貧しく、幼い頃、棺桶の値引き交渉をする親の手話を通訳するのが嫌だったと悲しさから怒っていた
こちらはタイトルを覚えていて『陽のあたる教室』
音楽教師の子が耳が聴こえず、その子は音楽が知りたいのに父は真剣ではないと愛を求めて怒っていた
これは自分が見たものだけど
電車で二人の女性が周囲をはばかりながら小さく素早く手話で口論していた
隣の車両から僕が来て、ぽかんと口を開けて眺めていた僕の口を閉じる
作品ならいいけど見られるの嫌だから見ちゃダメだよな
僕も車にひかれた猫を抱きかかえていると見られるの嫌だもの
飲食店で従業員に怒っている料理人の店がある
たまに怒っているじゃなく
うっかり 3 回行って 3 回とも怒っていたし
いろいろあって 2 回行って 2 回とも怒っている店もあった
そういう店に限って常連さんとすごく仲良く話してる
ここは怒っている料理店ですよという情報が欲しい
車にひかれた猫が入れる店という情報もほしいけどニッチすぎるしな
死臭がすごいときは入らないよ!
でも鼻が曲がって気づかないこともある…
すごい怒鳴られる
手話でも十分なのに
心が壊れそうで車にひかれた猫とオリジナル手話で話しかける
犬や猫がニンゲンにとって良い友達なのは話さないからなんていわれることもあるけど
今は声じゃなくてもいいから話してほしい