2023-4-16
星の光は長い長い年月かけて僕の水晶体と脳で旅を終える
頭の後ろや腰にぶつかって終わった星の光もあるだろうし
肉眼で見える星の数は数千
でも星は何千億とある
そして光らない星たちも
地球も星で太陽の周りを落ち続ける
地球をかすってさらに向こうに進む星の光を追いかける
地球の重力と太陽の重力から外れて軽くなり
別の星の重力に捕まり
また別の星の重力や
複数の星の複雑な重力のからまりを振りほどく
思うことは車にひかれた猫
車にひかれた猫という引っ張る力
引き合う力じゃないのがさみしくもあり いいことでもあり
宇宙は美しいけれど
車にひかれた猫がいないからな
宇宙にはいるのだけど
僕には距離が問題