寝言は死んで言え

2023-4-4

夜、ずっと車に乗っている

僕は車を運転できず

運転してくれるヒトもいないから

僕だけが乗る無人の車

未来で自動運転なのかハンドルもブレーキも意味がない

次々と走り去り立ちすくむ猫を器用に避けていくけれど

いつか叫び声と乗り上げる感触で車にひかれた猫にしそうで怖い

タイヤに自分の体を巻き込ませて止めたい

いつも車から脱出しようとするけど爪が割れるだけ

このために持ち歩く窓ガラスを割る緊急脱出ハンマーはいつもない

車に乗っていなくても生きていれば車にひかれた猫にするんだ

むしろ悪夢を見ているときが現実の車にひかれた猫らないんじゃないか

起きてご飯食べていると車にひかれた猫る

目覚めて車にひかれた猫を拾うことでは相殺できない

保健所で犬猫がぶっ殺されているのにその時間に車にひかれた猫を拾っている

インターネットやコンピュータは電気を使うし

ノートや鉛筆だって石油や木を

それではまた明日