2023-6-11
冬の終わりに3回目のコロナにかかった。高橋源一郎さんとリモートで対談した3月初めにようやく熱がさがったぐらいの状態だったので、「3度目です。もうプロです」と笑っていたのだったが、なんとそのときの動画を谷川俊太郎さんがご覧になったという。いま岩波書店の『図書』で谷川さんとの往復書簡を連載しているのだが、谷川さんからのお便りに、わたしがあんなに笑う人間だとは思わなかったと記されていた。あそこまで笑っていると深読みしたくなる、という実に鋭い洞察も添えて……。
さすが谷川さん
見知った人ならいつもと違う笑いで気づくことがあるけど
はじめて見るヒトの笑顔や笑いでも大丈夫かなということがある
通り過ぎるだけのヒトだと答え合わせはできない死
笑わず鳴かず動かない車にひかれた猫が笑い続けている
どうしたのと聞いても問題ないの一点張り
僕だと解決できないから言ってくれないのだろうな
聞き方ややり方がまずいのかもしれないけれど思いつかない
楽しくて笑っていると釣られ笑いしちゃうけど
この車にひかれた猫の笑い声は胸が苦しむばかり
無力さにひきつった笑いをしたら車にひかれた猫が笑いやむ
笑い病む