シン・罪

2023-7-30

おりはらさちこさんの日常漫画好きで同棲時代から読んでる(厄介オタクの嫌われる不断の努力)

おりはらさちこさんの 2023-7-30 の『許せる?許せない?』

迷惑をかけている、かける、かけていた存在の好感度イベントで喜ぶ B 級感動ポルノ

ゲームなんかで好感度メータが上下するけど

善行メータと悪行メータは別メータ

キッズを助けて善行メータはアップしたけど

悪行メータは減らない

それとこれを喜ぶ側が多くの問題の元凶で囚人はこのケースでは無関係

許せるし許せない

そういう意味でオー・ヘンリーの『よみがえった改心』はよくできてるよ

オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 罪と覚悟 A Retrieved Reformation

読むのが面倒なら Wikipedia のあらすじがオチまで書いてる

保釈された腕利きの金庫破りジミー・ヴァレンタインは、金庫破りのために訪れたアーカンソー州の田舎町エルモアの銀行で、銀行主の娘アナベルと出会い、互いに恋に落ちる。

ジミーはラルフ・スペンサーと名乗りエルモアで靴屋を開業、アナベルの父アダムスにも気に入られ金庫破りの道具を友人に譲って足を洗おうとする。

一方、ジミーが保釈後すぐに起こした何件かの金庫破りの件で彼を逮捕しようと、刑事のベン・プライスがエルモアへやってくる。

婚礼を目前にし幸せいっぱいのアナベルと「ラルフ」は新しい金庫室を見学しに来た。しかしそこには証拠を見つけてジミーを捕らえるべくベンが来ていた。

その時、たまたま一緒にいたアナベルの姉の長女・メイが、次女のアガサ(つまり、「ラルフ」からすれば姪になるはずの少女たち)を子供同士のふざけあいでうっかり新しい金庫に閉じ込めてしまう。

辺りはパニックに陥るが、アダムスをはじめ誰も金庫を開けられない。アナベルが思わず「ラルフ」に助けを求めると、彼は金庫破りの道具を使って手際よくアガサを救出した。

辺りは歓喜の渦に包まれる中「ラルフ」は覚悟を決めてベンに近づき、自分を逮捕するように言う。しかし、ベンは彼を見逃し、ゆっくりと去っていくのだった。
    

犯罪者ジミーは愛する者との幸せな生活のために金庫破りやめて靴屋る

でもワラベが金庫に閉じ込められる

許嫁は犯罪者ジミーが金庫破りだと知らない

そこに犯罪者ジミーの逮捕に燃える刑事もいる

ワラベはこのままでは金庫内で絶命する

犯罪者ジミーは子供を助けるために許嫁や刑事の前で金庫を破る

でも刑事は犯罪者ジミーなんて知らないよと去っていく

オー!ヘンリー!(ヘンリーという野良猫はオー、ヘンリーと呼ばないと振り向かない)

愛する者との結婚、多くの尊敬を集める靴屋の人生を捨てて子供を助けるために金庫を破る魂は

愛する者のために犯罪をやめて靴屋で真面目に働く魂と同じ

「アナベル、君の挿している、その薔薇をくれないか。」

「仕事にかかるときはいつもするように、小さく口笛を吹いた。」

魂のために後悔のない魂

オー・ヘンリーはどんでん返しが多いから、疑い深いオー・ヘンリー読者は真面目に靴屋になって銀行家の娘と結婚するのも演技で、最後はお金を盗んでヤリ捨てて終わるんじゃないかと疑うよね

でもそんな読者の疑いを晴らすために、犯罪者ジミーのお友達への手紙に「ビリィ、恥ずかしいけど、あの子は俺の天使なんだ。」って書かせて、本当に改心してるよと伝えたいことにフォーカスさせている

あと

ジミィ・ヴァレンタインはアナベルの瞳に吸い込まれ、手前の分際も忘れて、違う人間になっていた。

アナベルはジミィの方を向いた。その目は苦痛に満ちてはいたが、完全に希望を捨て去ってはいなかった。自分の尊敬する人の力さえあれば、不可能なことは何もないと思えるらしい。

の二人の愛の対もいい詩

『よみがえった改心』が犯罪者ジミィのことかと思っていたら刑事だというどんでん返し

最後の一行の原文

And Ben Price turned and strolled down the street.

もう罪を犯すことがないのであれば捕まえる必要ないと考えを改め turned

レ・ミゼラブルのジャベール警部は、ああ、無情

僕にニンゲンの作った法律って関係ない

まぁ、ほとんどの法律とほぼ同意見ってのもあるんだけど

罪のない殺人と罪のある殺人があるし

殺人しないほうが罪なこともある

よく殺人や自殺がダメかという問いはナンセンス

よい殺人やよい自殺はよいことだから、どんどんやるべき。やらないほうが悪い

ただし悪い殺人や悪い自殺は悪いこと

すべての罪はそう。不倫や窃盗、放火も同様

車にひかれた猫を轢いたニンゲンにも罪がないことはある

気が付かなかったり、車にひかれた猫を救おうとしたりして

ひっかかりはするけれど公平に考えればそう

ただし、車にひかれた猫という存在の罪は絶対的にある

魂や心の罪が重要

Amazon Prime で観られる『ブラウン神父』も魂重視。シーズン 1, 2 までは。シーズン 3 からは…

『相棒』も好きなんだけど水谷豊が口角泡飛ばしてここだけ怒るキャラ的にサツジンガーは響かないこと多い。ポイントはそこじゃないと

先のフロリダの GTA 諸氏がキッズを助けた思い出で今後罪を犯さなければいいけれど