七十二候って好き
なにが好きって漢字と読み
「ななじゅうにこう」と読んでいたら
「しちじゅうにこう」じゃん?
それではなく
「桜始開」は「さくらはじめてひらく」で普通だけど
「桃始笑」は「ももはじめてさく」で、にこっ
春分の「雷乃発声」が「かみなりすなわちこえをはっす」はすなわちかっこいい
出るものは気づきやすいけど
出なくなったものは気づきにくい
秋分には「雷乃収声」で「かみなりすなわちこえをおさむ」とか
小雪には「虹蔵不見」で「にじかくれてみえず」とか
「腐草為蛍」の「くされたるくさほたるとなる」は、アリストテレスが蛍は草の露からも生まれるとした自然発生説を受けて?
中国では「田鼠化為鴽」「雀入大水為蛤」、ネズミがワシになったり、スズメがハマグリになったりするの?
あと「豺乃祭獣」が「山犬が捕らえた獣を並べて食べる」と獺祭のようなことするんだ?
猫はゴキブリやネズミを祭ってくれるけど(僕は車にひかれた猫は並べて祭っているか)
もう一つ不思議なのは「鶏始乳」の「にわとりはじめてとやにつく」が卵生なのに乳なこと(「とや」は鳥屋)
下ネタかな、と考えたけれど思いつかず
さらに考えると乳鉢と乳棒のポール・ワイス的すり潰しを考えてしまう
中国語で乳は別の意味がある?
日中辞書によると生まれたてのという意味があるのか
魚や鳥、爬虫類に使うの躊躇う
ピジョン・ミルクは素嚢乳だけど乳じゃなよね(おっぱい)
夏の暑さが鎮まる「天地始粛」の「てんちはじめてさむし」が天地と壮大
あと、中国の七十二候を日本にローカライズしたのが天地明察の渋川春海さん
「獺祭魚」「鹿角解」「麋角解」「虎始交」「鷙鳥厲疾」の生息が限られる動物を省き、多くが分かる植物や昆虫にしたの偉いし、楽しかっただろうな
僕はどんな候を追加するだろう
車轢猫でもう三文字
轢に車が含まれるから轢猫でいいか
発情期があるから仔轢猫がいるし
夏は虫がたかる蟲轢猫で
冬は虫がいないから、虫がいない、そんな漢字ある?
形だけなら蚓轢猫とか
ミミズの漢字だけど、ミミズは虫じゃなく環形動物門貧毛網だからいいかな
桜の花びらが落ちた瓣轢猫(「はなびら」に漢字一文字あるの好き)
黴轢猫や霜轢猫
車にひかれた猫にも季節があり候