水別

土、灰、塵のように、雨は雨に、なんだけど

雨で車にひかれた猫を見失ったので雨を止めたく

見失いは見失いに、にはならない

途中でやめた会話のように気になるから

雨を止める問い合わせ先が見つからない

昔に比べてメールアドレスや電話番号、Web フォームが見つけづらいように

なんとか見つける

依頼してもすぐに雨が止むわけではない

流されてきた新しい車にひかれた猫が 3 匹

流されてしまったな

でも下に流れるから水を追う

分水界

どちらに流れただろうね

僕が選んだ方にいないから逆を選ぶことで結局見つからないのでは

僕は車にひかれた猫を見つけるよね?

こういう時にもう片方に行く僕の片方がいればいいのに

雨で水位の上がった川に石を投げてその音を聞いている僕を見つける

さらに水が分かれたら?なんて愚問に無言

僕だから理解したようだ

車にひかれた猫を探しに分かれる

(以下はもう片方の僕の日記です)

どんな車にひかれた猫か聞くの忘れたじゃん

この車にひかれた猫かな

別の車にひかれた猫がいる

一度家に戻って聞いても、車にひかれた猫を描写できないよね(猫写すればいいけど写真してない)

お寿司やワインの味を話せても伝えられないように

全部拾わないと、さっきの車にひかれた猫を拾えないじゃん