穢れや汚れの末席を汚すものとして
嫌われているという理由でゴキブリにシンパシーやエンパシーを感じるけれど
この見たことのない虫には嫌悪を取り越して恐怖すらではなく恐怖している
それが鏡に映った僕だなんて
震える手で歯磨きを続ける
一か所 20 回ブラッシング
エナメル質を削らないように優しく
震える手は電動歯ブラシにならないことを知る
あのおぞましいのが僕なのか
H.P.Lovecraft じゃなくて H.P.Craft じゃん
これで外を歩いていたのか
夜、車にひかれた猫を拾っていると
ゴキブリが逃げていくことがよくある
そうか
僕が怖かったのか
最底辺を自負していたのに
ゴキブリになんとかパシーとか上から目線じゃない(アレロパシー)?
みこち、僕が恥ずかしかったよ
変な声を出して精神を保たないと(これをカードゲームにできないかな)
動かない車にひかれた猫に囲まれていて気づかなかったな
気づかないふりに気づく
動く車にひかれた猫たちを想像する
部屋中パーティーだと飛び回る車にひかれた猫たち
ふふっ