車にひかれた猫を探していたら
身長が 4.2 メートルあった(高さ制限 4.3 メートルから算出)
どうせなら 6.9 メートルがよかったけど非現実的か
4.2 は「死に「だからいいか
いつもは豚を煮込む寸胴が
人肉をぐつぐつと白黄色く煮崩れたのを想像する
4.2
死点煮
世点煮
夜点煮
なんだか白昼夢
夜だから白夜夢
白くもないから灰色夜夢
現実だから灰色夜現実
閉店作業しているスーパー
ニーチェ(煮)の超人が Superman と知ってから「スーパー」の文字を見るとたまにおっと思う
店員さんが閉店作業で自動ドアを閉めようとしているのに
4.2 メートルある僕が入ろうとしている
店員が叫んでいる
普段はそんなことしないのに
体が大きいからしているんだろうか
だと嫌だな
恥ずかしい
灰色夜現実のせいだといいんだけど
入口横にはネットがかけられた花たちが並ぶ
ニンゲンが嗅がないのによい香り
その花たちでこれ以上僕を店内に入れないようにする
僕はうずくまる
アメリカなら射殺とか
昔なら槍とかで殺してほしい
花の名札を眺める
好きな音楽が同時に何曲か流れれば聴き分けられる
花は分からないから香りが混ざっていて分からない
でもいい香り
「フローラル」は洗剤などの化学で言葉が汚された(くさかんむりに化だけれども)
花の
花のように
化け物の僕的ではないもの