新品の歯磨き粉や洗顔フォームは辛いから、半分手前がちょうどいいな
水をよく吸うようになった柔らかいタオルで顔を拭く
お気に入りの箸とコップと茶碗は分離できる手と口の一部のよう
履きなれた僕の足の形の靴
いくつもの夏を一緒に過ごしたタオルケットの優しい肌ざわり
飴色になった細い傷だらけの革のブックカバー。どの本がよかった?古本のハヤカワ文庫は少し大きいよね
文字通り血と汗を吸った(皮脂で?甘い匂いのする)古いバックパックは車にひかれた猫のテントにしている。100 均で買った三脚を柱にして
猫って箱や狭い所が好きでしょう?
入ればいいなと思って
一日何度も見ているけれど誰も入っていない
バックパックに毛が付着していないからわかる
車にひかれた猫が入っていないかな、という期待は魚釣りや芋掘りのような収穫のわくわく感がある。罠猟的な?
釣れない日々、モグラに食べられた跡、回避もしくは餌だけ取られた罠
無粋な僕が車にひかれた猫を入れませんように