追う、負う

666 メートルの僕を追うけれど夜は眠くなる

夢で僕が一晩眠ると 666 メートルの僕は 69 日分進むことを知る

追いつけない

僕行きの電車やバスがあればいいのにね

あんなに大きいから戦車や戦闘機から攻撃されて怪我をして倒れているかも

傷を治すためにうずくまっていたら追いつくかもね

椋鳩十の本に出てきた傷ついた動物たちが生命力が戻るまでじっとしている姿を思い出す

でも拾った車にひかれた猫が燃えたり、爆風でバラバラになるかも

あと、何を食べるんだろうな

あの大きさだしニンゲンくらいしか思いつかない

車にひかれた猫を拾うためにニンゲンを食べるから攻撃されて車にひかれた猫を失うのか

僕はどうしよう

追うのを諦めて家に戻って一生何度も悔やむ?

なので追いつけるか分からないけど追いかける?

追いついたときに何をしたいんだっけ

お互いが拾った車にひかれた猫を見せる以外に

会ったら別れればいいか

少し寂しいけれど