僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


自分に課題を一つ

今日の20時で2月までインターネットが使えなくなる。メールも日記もWWW巡りも。

私が窓から雪を見ながら過ごす1ヶ月の間にインターネットでは何かすごいことが起きたりしているんだろうな。そして戻ってきたら浦島太郎になっていそうだ。

といっても私に変身能力があるわけではありません。■■は■■で浦島太郎にはなれません。かといって火が吹けるわけでもなく、空が飛べるわけでもありません。ほんの少しの魔法が使えるだけです。魔法を悪い方向に利用してはいけません。私は昨日悪いことに使ってしまいました。懺悔します。

それは日課の深夜ゴミ出しをしている時でした。時間は午前3時。雪かきをしている70男がいます。

70男「ガガ…おい、ガガガ…ゴミを出すのはガガ…朝だぞ、朝。ガガガ…」
□□□「ゴミを出す日は水、木、金で朝10時までだ。」
70男「カラスがガガガ…食うだろガガー…」
□□□「いつ食ってた。言ってみろ。」
70男「ガガガ…これから食い散らガ、ガガーになるかもしれないだろ。ガガ…それに朝出すのがガガー常識だ。」

考え方が違うのだ。いくら話しても無駄だろう。邪魔なのでこの70男を家に入れることにした。私は意識を集中し、家に戻れ戻れ戻れと念じた。相手を支配するため魔法を唱えた。

「ンバンババ、テシオカ、タケボト!」
(注:真似されると危険なためこれは仮です)

老人はポカンとして見ている。ふふふ。支配化に入ってきている。

「何をガガガガガ…言ってる。速ガガ…くガガ…ゴミもってガガ…戻りガガ…な。」

な、なに~!!魔法が効いていないっ。70男の着ている赤いチャンチャンコは祖先の髪による霊糸で編まれているのかもしれない。私は思念を強力に送るため老人に近付いた。老人は一歩後ろへさがった。ふふ、もう少しだ。そのまま家に戻りな。

「テケレッツノパー!!」
(注:うさん五郎はいつもこんな調子さ。『うさん五郎とおばけ』より)

私は気合いを入れて思念を送った。老人はヒーと言って家に戻っていった。

というわけなのです。このようなあまりに個人的で些細なことに魔法を使ったことを深く反省しています。自分の戒めとして2月まで窓の外で血を吐き倒れている車にひかれた猫がいたらベットの上から「頑張れ、ファイト。」と心から応援電波を送るようにしたいと思います。


HAL

生きている車にひかれた猫はどうしようか。家を空けるから食事とか世話とかが問題なのだ。もちろん死んだ車にひかれた猫も結露やほこりかぶりが心配だけれども。

□□□「僕の猫世話して世話して世話して!!」
知人A「やだ」

□□□「僕の猫世話して世話して世話して!!」
知人B「きゃー!!」

□□□「僕の猫世話して世話して世話して!!」
歩行者「あ、ごめんなさい。忙しいから…」

□□□「僕の猫世話して世話して世話して!!」
ポスト(完全黙殺)

□□□「僕の猫世話して世話して世話して!!」
日本海(ザッパーン、ザザザザザ… x 無限)

□□□「僕の猫世話して世話して世話して!!」
十勝岳「僕の猫世話して世話して世話して世話して世話して世話して…」(フェードアウト)

方々に手をつくしたけれど結局駄目でした。今あげた例は好感色を得た方です。他にも宗教や女子高、組織にもあたってみましたが書くのが悲しくなるくらいの散々たる反応や結果でした。

そこで閃いたのです!!北海道の雪を利用してはどうかと!!もう分かった方もいらっしゃるかもしれません。そうです。冷凍保存です。Cryonics FAQも参考にしながらご家庭ならではのオリジナルな楽しい冷凍保存をしてみました。誰にもでできるので冬くらいは夜中徘徊するおじいさんから解放されたいあなたや、歳が離れていて結婚話が難航しているあなたも冷凍保存でこの冬エンジョイしてみませんか?

私は大自然の力をフル活用した方法を取りました。寒がる猫を家の前の雪山に入れるのです。いくら説明しても寒がって出てくるので縛って入れておきました。こうすると出てこないのでいいですよ。ちょっとしたアイディア次第でビックリするような成果が生まれるものです。

アドバイス:縛ってから入れようネ

一日経った今日、どんな様子か見てみました。あ、うまくコールドスリープしている猫がいる。まるで死んだように眠っている。何匹かの猫はまだ起きていたが、心拍や呼吸がだんだん下がってきている。いい調子だ。

アドバイス:徹夜させてから入れるといいかもヨ

あとは2月になって帰宅したらレンジで解凍すれば大丈夫。チーン!!

アドバイス:レンジないならコンビニへゴー!きっと貸してくれるゼ。


鶏の空揚げ『ザンギ』

明日車に乗るだろう。そして猫を見るだろう。車にひかれた猫たちだ。走り去る車の中の私には車にひかれた猫にいくら手を伸ばしても届かず檻のようなガラスで遮られ猫から見れば私は十把一絡に車に乗ったただの憎い人間だ。

さよならさよなら。

でも、車にひかれた猫のさよならさよならとは違う。

さよならさよならの裏には気持ちがある。違う気持ちでも表面に出た言葉は同じさよならさよなら。

言葉は気持ちを表すけれど、気持ちの一部しか見せてくれなかったりする。

さよならさよなら。

うまく僕の気持ちを言い表せないけれど、一番近いのがこのさよならさよなら。

だから言わせてもらうよ。

さよならさよなら。


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