僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?
オナニー1/3
アパートにいる人はみな帰省した。隣の人も上の人も。これでオナニーする時に使うティッシュを抜くときの音を聞かれないかどきどきしなくていい。がさがさ拭く音も気にすることもない。射精時に声を出してもいいのだ。正月だ。僕の監視者も休んでいるだろう。今日はインモラルに決めてみよう。精子を車にひかれた猫にかけてやろう。これからオナニーするからここまで。じゃあね。
オナニー2/3
指をくんくん嗅いでみた。少しオナニー臭いかな。ま、キーボードカバーつけているから後でキーボードカバー洗えばいいし。
オナニー後のアフタースリープも終えてなんだか爽快。1時間くらい眠ったんだけど、車にひかれた猫にかかった精子は全然乾いていなくてべっとりと付着している。ぱりぱりになるか実験中なのだ。ストーブとかついていれば速く乾燥するんだろうけどね。
死んで仰向けになった車にひかれた猫の腹にスライムのようにちょこんといる精子たちはなんだか可愛いね。
オナニー3/3
やはりぱりぱりになるんですね、精子。ぱりぱりになった精子に水をぽとぽとたらしてみた。指で濡れた精子をくちゅくちゅした。ぬるぬるしている。嗅いでみた。あ、同じ臭い。でもなんだかいつもより臭うね。
フライパンの上に精子ののった車にひかれた猫をのっけて火を点けてみた。あ、精子の臭いが部屋に広がっていく。猫の毛が茶色く焦げていく。ついでだから油をひいてたまねぎも炒めることにした。僕、たまねぎ好きなの。たまねぎ生で何もつけずまるまる一個食べるくらい好き。口の中にたまねぎの臭いがもああってするよね。
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