僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?
ミスド
ミスタードーナツの30%割引クーポンが郵便受けに入っていた。ドーナツ食べたいから買いに行った。店内の人がみんな僕のことを見た。店員が僕のことを見ている。速く買って家に帰ってよく噛んで食べよう。レジの前に人が3個ある。僕速く買わないといけないからどけてどけてどけて。お客様並んでくださいと言われたから並んだ。みんなぼそぼそ僕のことを言っている。あの唇の動きは僕のことを言っている動きだ。頭に血がのぼりわけが分からなくなってきた。まっすぐ立っているのかどうか分からない。落ちつかなくちゃ。何か別のことを考えなきゃね。お客様どうぞと言われた。ひゃー!!僕はクーポンを持っています。安く買えるのでしょうか?店員ははい、注文をどうぞと言う。僕はポケットの中にある車にひかれた猫の肝臓を握りしめながら注文した。汗で肝臓がぬるぬるしてきた。クーポン券をどうぞと言われて思わずポケットのぬるぬる肝臓を出してしまった。店内が騒がしくなった。静かに食べろ静かに食べろクーポンを出すから。人には間違いがある。僕は速く帰りたくて足踏みしてドーナツの入った箱をもらってダッシュで帰りました。もうミスタードーナツにはいきませんと肝臓を借りた車にひかれた猫に愚痴りながらドーナツを食べました。ごちそうさまでした。
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