僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


自然な音

僕を固めて丸めて閉じこめようとしている
僕をちぎって燃やして灰にしようとしている
アイツもコイツもおはようなんて言いながらそんなことを考えていやがる
僕には特殊能力があるからヤツラの考えが読める読めるヨメール
車にひかれた猫たちよ
僕は警戒しながら生きている
僕は自分の死を身近に感じている
君たちの鳴らない心臓は邪心をもたず、妬まず、優しい
僕は君たちの静かな心臓の音が聴きたい
雑音混じりの声や殺意をふくんだ挨拶ではなく

朝なんだかどうなんだか

目を覚ました。まだ眠い。昨日やたら眠くて22時に寝た。今は8時。いつも午前4時5時に寝る僕なのにどうしたのだろう。飲むのを忘れた薬を昨日の分と今日の分飲む。どうせこのままだと今日の晩の分も飲み忘れるだろうからついでに飲んでおいた。

頭がくらくらする。寝すぎだ。部屋のバックスバニーがウィンクしてカテーンが笑っている。バックスバニーなんて僕の部屋にあったか?足元を季節はずれの巨大ヒルが這う。僕の部屋、悪魔か何かに乗っ取られてパーティ会場になっているみたいだ。どうしたんだ。夢の続きを見ているのか。なんかチカチカするよ、この壁。外の冷たい空気を吸ってこよう。

外もたいして変わらない。なんだかビルビルしている。大々的な除雪作業をしている。トラックとか除雪車がやって来て、道に侵出した雪を除雪していた。僕は動く人と車を見ていた。立っていると足が冷たくなるので足踏みをしていた。こうするといいと何かの本で刑事が張り込む場面に書いてあったのだ。

相変わらず人はガーガーピーピーと言い、車はウィンウィンと言っていた。

ブルドーザーが雪をすくいあげた。ぼろぼろと雪がこぼれている。

あ。車にひかれた猫が転がり落ちた。

僕は走っていってブルトーザーの下に落ちた車にひかれた猫を拾う。警備員の人が「あぶ…ガガガ…ピー!!な…い」と言った。何かの呪文だったのかも知れない。僕の手の中の車にひかれた猫が融けていった。


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