僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?


オアシス

クラスに一人くらいは霊能力少女がいるものだ。思春期のせいだね。君には霊が見えるみたいだけど僕を殺そうと立っている殺し屋や僕の体を這う虫や蛇や青空から降る糞が見えまい。黒板の文字は悪意をふくんだメッセージに変わりそよ風は僕に対するすべての悪口を運んでくる。まぶしい太陽は漫画みたいな顔をもってにやりと笑う口からどばっと血を吐いて僕を血塗れにする。空気は羽虫の大群となって肺に入って大暴れをしてから鼻から出てくる。夢は僕を深海へ誘い深海魚に襲われ気がつけば白いコンクリートの建物のベットに寝かされ薬をどんぶり一杯飲まされる。そんな中で道に落ちた車にひかれた猫はそれ以上でもそれ以下でもなく変わらずそこにただあった僕の安息地。

服用は医師の説明を…

昨日大変でした。泡吹いて倒れました。瞳孔開いていたそうです。僕の昨日の記憶、手で融けた車にひかれた猫を見ていた所で終っています。

人の話によると手に雪持ってよだれ垂らしていたら突然倒れたそうです(僕はこの話信じていないけど)。除雪しているおじさん達が救急車呼んでくれました。薬の飲みすぎだそうです。ちゃんと言われた時に言われた量飲みなさいって怒られました。みなさんも気をつけてください。

先生がこんなこと言っていました。引用します。

From: Doktor Caligari <Caligari@hosital>
Subject: The Drug
Date: Tue, 30 Jan 1996 00:33:12 +0900

> The Drug、つまり The 薬、言うなれば座薬なんだよ、■■クン。
> あー、■■クンは座薬らないと思っちゃう僕なんだけれども、
> もし、座薬 ing するときは
>
> 椅子に座って飲まないように
>
> 繰り返すよ。チミも言ってごらん。 Repeat after me.
>
> 椅子に座って飲まないように
>
> 分かるかな?ちゃんと座薬の箱の説明にもこのこと書いて
> あるけんども椅子に座って飲む人が後をたたないんであるからして
> ■■クンもチをつけてくれたまえ。ウオッホン。
> --
> Doktor Caligari 「眠り男、探しています」
要約したので先生からクレームくるかもしれませんが気にしないでください。浣腸も座薬の仲間だと僕思います。なんか座薬するとお尻がきゅーっと締まる気がして身が引き締まる思いがします。襟元直してバシッとしたくなります。お尻に座薬はさまっているけど。

座薬余りました。ですから車にひかれた猫の脱糞防止に詰めてみようと思っています。でも、きっとスポーンと座薬が飛び出て眠っている僕の頭にぶつかって

敵襲!!

とか思ったりしてね。あはは(乾いた笑い声で)。


レンジにいれられた猫

レンジと猫を持っていたらやはりレンジに猫を入れてみたいという衝動にかられることは誰しもあるはずだ…と思う。実行こそはしないが「え~どーやって破裂するの~?キャピキャピ」って思ったことはあるはずだ…と思う。無論、キャピキャピがルンルンやウホウホでも構わない。

この衝動を抑える力はなんだろうか。理性とかそのへんのモノだと思うのだが。

「ゲヘ~おはヨ~グルト。寝みぃよ、まだ。あー目が開かない。さ・て・と。」

とか言って寝惚けている時にレンジに車にひかれた猫を入れてしまってもそれは理性とかそのへんのモノが働いていないから不可抗力だと言えるのではないか。

それで

バンッ!!

という破壊音がしてはじめて気がつく、そんなことないだろうか。ここで問題だが、レンジに猫を入れた、という行為は普段思っていたからしてしまったのだろうか。それとも、寝惚けていると突拍子もないことをするものだからたまたま(猫の名を読んでいるわけではない)レンジに猫入れてチン!してしまったのだろうか。

恐らく後者であろう。後者だ。そう、後者!!この話は終り!!もう忘れること!!じゃっ!!


パニックになるな

考え事をして僕は歩いていた。

突然鈍い音と猫の叫び声が聞こえて僕の足元に大量の血を吐く車にひかれた猫が転がってきた。車にひかれた猫はドクドクと血のあふれる音が聞こえるくらい激しく血を流し続け、がくがくと気違いのように痙攣していた。僕はパニックになってしまってこの血を止めないと駄目だと考えて尻尾をつかんで車にひかれた猫の血をがぶがぶ飲みはじめた。なんでこんなことをしたかというとその時は地面に猫の血が流れていはいけないという一心で猫の血を飲んだんだと思う。

猫の血はしょっぱくて生暖かく、すぐに吐き気が襲ってきた。

げぼ!!

僕は勢いよく真っ赤なヘドを吐く。猫はブランブランと揺れ、目を剥いて死んでいた。


前の日へ  インデックスへ戻る  次の日へ

( トップ )