僕を取り囲む私を観察した不定期日記で自分は誰?
ほら。ほら。
滴り落ちる血は誰のせい?誰のせい?
肉からのぞくやけに白い骨はなぜ見える?なぜ見える?
どうしてこの猫鳴かないの?鳴かないの?
え?え?
どうして?どうして?
ほら。ほら。
君に聞いているんだよ。聞いているんだよ。
どうして車にひかれた猫なの?どうして車にひかれた猫なの?
トゲはオプション
テレビの横を鉄の棒で殴った。一瞬画面が光って消えた。
タンスの横を鉄の棒で殴った。引き出しが飛び出て倒れた。
洗面台の横を鉄の棒で殴った。ガシャンと叫んで砕けた。
オヤジの横を鉄の棒で殴った。へこんで口から血を吐いた。
一報あれば猫ひいた運転手、鉄の棒で殴りに行きます。鉄の棒には愛らしい車にひかれた猫をつけております。肛門から鉄の棒を入れており、肛門から入った鉄の棒は口から出ておりましてその先端にはトゲがついており、必ず絶命させてさせてさしあげます。
と思った。
車にひかれた猫落ちていた。拾って持って帰った。抱いて歩いた。猫の脳ミソのぞいていた。脳ミソぷるぷる揺れていた。触ってみた。ぷるるした。脳ミソに指紋ついた。何かあって指紋参照されないようにハンカチで脳ミソの指紋消した。脳ミソ、ハンカチでボロボロに崩れた。あーあと思った。
そして朝
ブギャ。猫の叫びで横を見ると車にひかれた猫がもがいている。拾おうとすると目をむきだして毛を逆立てる。爪をとがらせた手で僕を威嚇する。しばらくほっておいて眺める。猫はこちらを睨み付ける。しばらくすればおとなしくなる。首をつかんで家に帰る。
夜だね。おやすみ。
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